2004 日本経済新聞社 片平 孝
世界の塩の生産について写真を中心に紹介している。
塩湖、岩塩鉱山、塩田などが順番に説明されている。なにしろ絶景と呼べるような風景が美しい。シャンデリアまで塩でできた教会、インカの高山にある塩田など興味深い。いろいろ行ってみたいところも多数あった。日本古来の塩の生成についても説明してある。最後に説明されているサハラ砂漠で塩を決死の思いで運ぶキャラバンは胸を打つ。
2004 日本経済新聞社 片平 孝
世界の塩の生産について写真を中心に紹介している。
塩湖、岩塩鉱山、塩田などが順番に説明されている。なにしろ絶景と呼べるような風景が美しい。シャンデリアまで塩でできた教会、インカの高山にある塩田など興味深い。いろいろ行ってみたいところも多数あった。日本古来の塩の生成についても説明してある。最後に説明されているサハラ砂漠で塩を決死の思いで運ぶキャラバンは胸を打つ。
1990 三水社 松本 永光
「伯方の塩」の社長が書いた塩の本。塩の歴史、製造法、活用法、自然塩の普及を目指した起業の顛末なども書かれている。基本的に現在の減塩の流れを否定するなど、全編に渡って塩の効用を賛美している。
歴史の話は世界の塩にまつわるエピソードが書かれていて面白かった。塩田などによる方法が最も原始的な方法だと思っていたが、海藻(カイソウ)に海水をかけて、それを燃やして、かん水(濃い塩水)を作る方法が日本で古来から行われており、百人一首などにも登場するということだった。より効率的な塩田による製法ができたことにより、この製法は行われなくなったが、皇族などはこれを食べていたとか書かれている。この塩を食べてみたい。減塩がより健康的というのは科学的な観点からは微妙らしい。岩塩の色は泥や鉄などの不純物らしい。最も驚いたのは「赤穂の天塩」が(今はわからないが)この本によると中国で科学的に精製された塩化マグネシウム(にがり)を“添加”しているということだった。原料の塩は赤穂の天塩も伯方の塩もメキシコなどの外国の塩だ。これは専売公社時代に海水から塩を精製することが制限されていたから。
今は海水から塩を精製しても良くなったようなのでシママースなどの海水塩を使ってみたいなぁと思った。
2002 トニー・ガトリフ ロマン・デュリス, ロマン・デュリス, ローナ・ハートナー
フランスの青年が亡き父が好きだったロマ音楽を求めて旅をする。途中でロマの村にたどりつき、そこのおじいさんに引き止められて、その村で生活すると共にさまざまなことを体験する。
ロマの音楽というよりもストーリーに重点を置いたつくり。ロマ人への迫害などを描こうとしているのだと思ったが、ロマ人の切実さというのはストーリーでは描けないのではなかろうか。それは音楽を通して描かれた方より迫ってくるものがあるのではなかろうかと思った。助演のおじいさんが居そうで味がありすぎて良い。素人で実際にその村に住んでいる人というから驚きだ。
2001 講談社 金 達寿
関東を中心とした神社や地名などに残る朝鮮文化にせまるフィールドワーク。さまざまな研究者の文献を引用してあり、筆者の研究熱心さが伝わってくる。
昔に韓国に行ったときにたまたま会った韓国人の大学教授に「日本には韓国由来の地名などがたくさんあるから調べてみなさい」と教えられたのを覚えていて、かなり前に買ったのだが家に眠っていた。しょっぱなから神奈川出身の私が馴染み深い「秦野」などの名前が出てくるが、この秦は帰化人を意味するらしい。そもそも相模、寒川神社の寒川も古代朝鮮語のサガに由来するらしい。寒川ももともとは寒河と書いてサガと読んだらしい。相模人としては驚きだ。韓国からの日本への移住の模様はわかったがきっと中国、インド、東南アジアからの移住もあったに違いない。その辺の本も探してみたい。
ともあれ、この本はシリーズらしいので現在住んでいる奈良付近の本も読もうと思う。
2005
“元”売れっ子の気難しい舞台作家とその妻。旦那は子供には興味がないが、妻が子供がほしい。そこに隣に女の子(エイミー)をもつ家族が越してくる。妻は父親本能?くすぐるためにエイミーと交流させようとする。舞台作家と女の子の交流を描いたほろりとさせるコメディ。
エイミー役の女の子がちょっと障害のある多感で素直な少女を好演していた。ストーリー的には起伏がすくないがテーマがよいから爽やかに感動できた。やっぱ子供の存在や視点って親を成長させるものだなぁと思った。
映画発表の記者会見がDVDに収められていたが、出演者各人が即興でおもしろいことを言っていたので才能のある人はすごいなぁ~と思った。
2003 塩田明彦 水橋研二, 水橋研二, つぐみ, 草野康太, 関野吉記, 井上晴美
さわやかな情景の中で一組の男女の高校生がおりなす“気持ち悪い”学園青春映画。
原作があるようだったが内容がすごい。内容とは対照的に映像が爽やかなのは独特の演出なのだろうか…。感情移入は難しい。問題作であることは間違いない。谷崎潤一郎の世界か?
2005 蒼井優, 蒼井優, 知念侑李, 石田えり, 野村真美, 辻本祐樹
他界した父。母と娘の家庭に、異母兄弟の弟を引き取る。日々に閉塞感を感じている娘に新しい風を吹き込む。
蒼井優さん目当てで期待はしていなかったが、意外に面白く、ちょっと感動してしまった。
2004 グ・スーヨン, 具光然, 市原隼人, 中島美嘉, 池内博之, 矢沢心, 蒼井優, 柄本佑, 岡田義徳 グ・スーヨン
ちょっとナイーブでいっちゃっている在日韓国人の主人公のロードムービー。かな?
主人公の市原君がカワユス。ちょっとチックが入っているような演技もGOODだった。中島さんの演技はナナと同じだったw。蒼井さん目当てで期待はしていなかったけど、意外に面白かったというか良かった。
2005
恋を演出することを仕事としているヒッチ。クライアントの恋をいくつも成功させている。が、自分が恋に直面すると、逆にクライアントから恋とは何かを教えられる。
助演の男性がめっちゃかわいい。必死で一途で屈託のない恋した男性を好演している。濡れ場なし家族で楽しめるラブコメディ。…なんのキャッチフレーズやねん、、、汗
2004
団地に住む大学院生と妊娠している妻。団地の管理をしている事務所に勤めて、日々悶々としている若い女性。そして数匹のかわいいワンちゃんたち。混沌としたストーリーの中でそれぞれの日常がシュールに描かれる。
「実験的な作品」というフレーズに惹かれて見たが、期待を裏切らない内容。内容も映像もいい感じです。