1972 新潮社 遠藤 周作
マゾヒストの告白を描く「月光のドミナ」をはじめ、人間の暗部やエゴを描く11の短編。
1972 新潮社 遠藤 周作
マゾヒストの告白を描く「月光のドミナ」をはじめ、人間の暗部やエゴを描く11の短編。
2004 光文社 三砂 ちづる
現代日本の月経、セックス、出産と、女性の生理を一歩下がって鳥瞰する。早婚のすすめ、セックスする相手を見つけられないメスとして弱い人の生き方など、筆者の提言も見逃せない。
1985 新潮社 遠藤 周作
フランス革命の象徴的な存在であるマリー・アントワネットを、暴徒と化した民衆、キリスト教と背景に描いた作品。
2000 角川書店 山本 文緒
中学生2年生の実乃は4年前に母を亡くして、今は父と姉・花乃と三人暮らし。突然、会社を辞めて「便利屋」を営むと宣言した父にあきれるも、その仕事を手伝うことになるが・・・。仕事を通して、自己を見つめ成長していく実乃の物語。
1989 新潮社 中野 圭二, ジョン アーヴィング
1939年の夏、ウィン・ベリーは浜辺のホテルでメアリー・ベイツと出会い、サーカスを営むフロイトから熊を買う。兄フランク、姉フラニー、ジョン、妹リリー、弟エッグ。くせのある一家は、父が思いついたホテル経営に乗り出す。波乱にとんだベリー家の歴史をジョンが語る。
上巻の方がまとまりがあったように思えたが、全体的に不思議なテイストだった。うちわの冗談が分かってくるような感覚。また章の終わりの文言が幻想的できれいだった。
東野 圭吾 角川グループパブリッシング 2008年5月24日
妻を亡くし、娘と二人で暮らしている長峰の一人娘・絵摩の死体が発見された。彼女が花火大会の帰りに、未成年の少年グループに蹂躙されたことを知る。法の裁きを不服とする長峰は、自らの手での復讐を試みる。正義とは何か?法とは何か?深遠なテーマに挑んだ作品。
やはり結末が・・・。個人的にはあまりよくなかった。けれど、途中の描写、怒り、憎しみ、悲しみは良かった。グイグイ読まされた。著者の意図どおりだが、やっぱり少年法などには疑問を感じてしまう。コンクリートつめ事件の加害者もすでに刑務所を出ているらしいと読んだ。どう考えても納得がいかない。