イン・ザ・プール

2005 三木聡 松尾スズキ, 松尾スズキ, オダギリジョー, 田辺誠一, MAIKO

 

現代のストレスから精神が病んだ三人の病人が松尾スズキふんする精神科医にかかるという話。

ちょっとメルヘンなお笑いというところでは波長が合わなかった…。むしろ現実にはないのだろうけど出てきなような病気ほどではない程度に、誰しも少なからず異常な行動をしているかもしれないと、ちょっと考えた。原作は読んでみたい。

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版

2005 ウォルター・サレス ガエル・ガルシア・ベルナル, ガエル・ガルシア・ベルナル, ロドリゴ・デ・ラ・セルナ, ミア・マエストロ

 

キューバの革命の一翼を担ったチェ・ゲバラの若き日に実際にしたと言われている南米放浪旅行を描いた作品。裕福な家に生まれた純粋な彼がした行き当たりバッタリの貧乏旅行が、結果的に彼を革命の使徒に変える。

まず映像が素晴らしかった。エピソードは少し貧弱な感じもする。主人公がかっこよかった。どうも多国語を話せるらしい。前半と後半の表情が違っている。うまい。助演の男優は実はゲバラと血縁関係があるらしい。

たぶん感受性の強かったのだろうゲバラ氏はこの旅行をしなくても強い問題意識を持つようになったのだと思う。それにしても南米の広い空の下をバイクで走りたい。ペルーで列車に乗り、山間の広大な草原を抜ける時に、遠くから犬が列車に走り寄って、うれしそうに併走していた光景を思い出す。何故か昔から南米にあこがれる。

1980

2004 ともさかりえ

 

1980年を舞台にした3人姉妹がくりひろげるドタバタコメディ。

あまり期待をしていなかったが、思いのほかに笑える部分が随所にあった。セットとかはちゃんと1980していたのではないかな。あの電話ほしい。犬山犬子さんの雰囲気と演技が良かった。3人それぞれ問題を抱えているが、蒼井優さんのために用意されたエピソードはちょっと他に比べるとイマイチだったのではないかな。

平和の訴え

1961 岩波書店 エラスムス, 箕輪 三郎

 

エラスムスが平和の神として人間におろかな戦争をやめるように問いかけている。

キリスト教がベースとなっている。他の宗教と争うならともかくキリスト教同士争うのはキリストの教えからしてどういうものか。と言った論調。キリスト教が戦争に使われているという指摘もあった。現在でもこの構図は変わらない。対話集がEUでは一般的に読まれているらしいけど、とりあえず他の作品も読まないと。

害虫 スペシャル・エディション

2002 塩田明彦 宮崎あおい

 

壊れた現実。それでも少女は生きていかなくてはならない。

すごい。状況の描画がうまいっていうかカメラアングルやカットが絶妙。屋上で二人が迷路のような鉄骨?の上を歩くシーンは好き。終わり方もいい。原作を読んでみたい。

宮崎あおいはこの映画ではよかったが、あの屈託のない笑顔は幸せすぎる気がした。蒼井優はちょっとダメな感じだった…。