サタデー・ナイト・フィーバー スペシャル・コレクターズ・エディション

2003 ジョン・バンダム ジョン・トラボルタ

 

ニューヨークの下町。将来には期待をもてないゴロツキ仲間がいる。その中の一人であるトニーはダンスの才能があり、週末のディスコがみなに賞賛される場である。トニーはディスコであったダンスのうまいステファニーにほれ込み二人でコンテストを目指す。

ダンス以外はストリーは実は暗い。みんな問題を抱えている。けど、そういう印象が薄くなるほどダンスとバックの音楽がエネルギッシュだ。最後は爽やかに終わる。残念ながら日本でも普遍的なテーマになりつつあるんじゃないかな。

ハチミツとクローバー

年度: 2006 国: アメリカ 公開日: 2006年7月22日 大人気少女コミックがついに実写映画化。甘酸っぱい青春の時が、美しい映像になって新しいハチクロ世界を構築

 

美大を舞台にした恋愛+青春。それぞれが片思いをかかえている。

原作を知らずに見に行ったが、うーん。俳優とか演技とか舞台とかよかったが、やっぱり入りきらなかったのかな。ちょっと因果関係がわかりにくかったところもあった。蒼井さんはちょっと合なかったんじゃないかな。蒼井さんに脚本を合わせた方がいいんじゃないのかな、とか言ってみる。商業的には成功して欲しいので星を増やす、汗。次の映画化はのだめかな?

東京物語

2005

 

年老いた両親が子供を訪ねて広島から遥々東京に出てくる。子供たちは忙しく、あまり両親の相手を出来ない。唯一、戦死した息子の奥さんが血がつながっているわけではないのに大切に扱ってくれる。

丁寧な言葉遣いなどが新鮮。両親に挨拶する様など、儒教の影響が今よりも濃いような気がした。けど、外見的な様式の違いはあれ、現代と心情などは変わっていないのかなぁと思った。たぶん40代くらいの人は是非見た方がよいと思う。とりあえず、手紙をもらって返事を書いていない、ばーちゃんに手紙を書こうと思いました。

紀雄の部屋

2004

 

薬学部でプロレスオタクの紀雄。紀雄はプロレスを見に行ってバトンガール?をしている綾子に一目ぼれする。その綾子にキャンパス内でたまたま出会い付き合うことになる。

映像はアングルとかは微妙。だけど、独特のテンポとかキャラとか愛嬌のある音楽とか、全体的に好印象。つぐみさんはGJ。他の出演者のキャラはいいけど、彼女の演技がなかったら、この映画は成立していないんじゃないかな、といったところ。

ハッシュ!

2004

 

二人のゲイのカップルと一人の女性。居場所のない女性が家族というものを得ようとする。

ひっさしぶりに良かった。家族をテーマにしたストーリーは好きだけど、暖かくて率直なゲイのカップルがよかった。つぐみさんの映画を探してみたけど、彼女の役どころもGJ。

贅沢な骨

2002 行定勲 麻生久美子, 麻生久美子, つぐみ, 永瀬正敏

 

ホテトルをするミヤコと、共同生活をするサキコ。ミヤコはお客の新谷に惹かれるが、新谷はサキコに惹かれる。

うーん。色とか独特な空気がよかった。

ベター・ハーフ

2005 集英社 唯川 恵

 

バブル絶頂期、文彦と永遠子の盛大な結婚式。文彦の浮気相手が控え室の永遠子を刺そうとする。新婚旅行先のハワイから永遠子は不倫相手だった人に電話をかける…。バブル期から2000年にかけて、時代を象徴する事件を織り込みながら、結婚した二人が長い月日と事件を経て夫婦になっていく物語。

ちょっと典型的な事件を強引に主人公夫婦に背負わせた感がある。最近も周りに離婚の話があったが、月日を経て夫婦になっていく人はどのくらいいるのだろう。その前に別れたり、夫婦にならずに共同生活を営み続けたり、そんな感じなのかな。ストーリーとしては目新しさは感じなかった。

レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体〈上〉

2000 草思社 トーマス フリードマン, Thomas L. Friedman, 東江 一紀

 

レクサス=グローバリゼーションの象徴。オリーブの木=文明や個々人の文化やアイデンティティの象徴。レクサスとオリーブの木のせめぎあいを、筆者自身が見聞きした小さいエピソードの集合によって描いた作品。相手は中東のインターネットカフェであった若者からグリーンスパンまで様々。筆者のフリードマンは“継続可能な”グローバリゼーションを指向している。グローバリゼーションは貧富の格差を助長するが、最低の生活を底上げすることができるもので、かつ、腐敗した政治などを壊す力もある。しかし、グローバリゼーションによってマクドナルドがどこにでもあるというように、世界が均質化してしまうことはさみしいことで、オリーブの木は必ず必要なものであるとも。いずれにしてもグローバリゼーションは通信技術に裏打ちされているもので、衛星放送、電話、インターネットなどによって相互に情報が行きかうことで人々がより良い外の世界を知ることができるために、それを止めることはできない。

たまたま見つけた黒川清先生が薦めていた本の中に入っていたので遅ればせながら読んでみた。マクドナルドがある国同士は戦争をしない、という直感的に法則を提言があったり面白い。永続的な持続にはセイフティネットが必要だという説は私がグローバリゼーションをイメージしたときには対極にあるものだと思っていたが、そういうものではないらしい。たしかにインターネットを初めとした昨今の著しい通信技術の発達がある限り、グローバリゼーションという世界が相互に接続する仕組みを止めることはできないと思う。エピソードにもあったがグローバリゼーション反対の運動すらもインターネットを通じてグローバルに行われているという状態である。アメリカ文化の流入だけでなくて逆流もあるということだったが、たしかに日本のアニメ文化が世界に広まったりしているし、アメリカ以外の地域との接続による文化の相互作用もある。これは均質化ではなく相互作用だ。これがパクス・グローバリアーノに結びついてくれれば良いと切に願う。

青い春

年度: 2001 国: 日本 公開日: 2002/06/29 松本大洋の人気漫画を「ポルノスター」、「アンチェイン」の豊田利晃が監督、主演は松田龍平。

 

男子校の学園青春映画。不良(死語?)の頭を誰がやるとかやらないとか、希望の持てない未来とか、それに対する憤りとか、基本的に暗いかな…。

映像がいろいろ凝っていた。役者も良いけど、ストーリー的には鬱になるからお勧めはしない…。