イニシエーション・ラブ

2007 文藝春秋 乾 くるみ

 

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説― と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。(こぴぺ)

軽いトラウマかもしれん。

闇のよぶ声

1971 角川書店 遠藤 周作

 

稲川圭子は精神科医の会沢を訪れた。婚約者の樹生が最近不安にかられているという。三人の従兄が皆、平和な日常を捨てて、忽然と失踪したからである。遠藤周作が挑むミステリー。

うーん。どうだろう。遠藤周作っぽいかもしれん。

SEX AND THE CITY [THE MOVIE] COLLECTOR’S EDITION

エイベックス・マーケティング 2009年1月23日

 

同名のTVドラマの続編としての映画。ニューヨークに住む4人の精力的な女性たちの愛と友情を描いた作品。

ドラマは2シーズンくらいしか見ていないが、映画は評判どおり良かった。個人的に好きなのはミランダのエピソード。

自虐の詩 プレミアム・エディション

2008 堤幸彦

 

幸江は、無職で甲斐性無しのイサオに尽くして、大阪で一緒に暮らしている。幸江がラーメン屋で働きながら生活を切り詰めやりくりしているというのに、イサオは賭け事ばかり。気に入らないことがあれば、ちゃぶ台をひっくり返す。ところが幸江は、イサオに惚れているのである。

漫画を読みたかったけど、とりあえず映画を見た。とにかく、よかった!

素晴らしい世界 1

2003 小学館 浅野 いにお

 

世界と調和しない人たちを描いた短編集。

ソラニンが好きだから読んだ。森のクマさん、バードウォーク、辺りが好きかなー。

研究者などを集めて社会常識を学ばせるってことを国がやろうとしているとか。研究者や小説家は世界との違和感がないと新しいものを生み出せない。って父ちゃんが言ってた。

世界経済危機 日本の罪と罰

野口 悠紀雄 ダイヤモンド社 2008年12月12日

 

第一章、輸出立国モデル崩壊、小泉改革意味なし。第二章、住宅ローンは分散投資でリスク回避できない、日本は先進的な金融工学を使いきれていない。第三章、日本は米国への輸出で儲けた、住宅への投資はアメリカ文化。第四章、中国、日本、OPECのマネーがアメリカに還流、円安バブルによって日本企業設ける。第五章、食料問題へは輸入自由化が有効。第六章、日本と中国へのダメージは大きい、アメリカの経常収支赤字が縮小しない限り危機は続く。第七章、投資の方法、円高のメリット、産業の転換。

食料自由化をやけに押していた。

日本人と日本文化―対談

1996 中央公論社 司馬 遼太郎, ドナルド・キーン

 

司馬遼太郎氏とドナルド・キーン氏の対談。宗教、美、文学、日本に影響を与えた外国人、いろいろ深く広く語る。

ますらおぶり、たおやめぶり、とかポロっと出てきてわからんかった…。二人ともすごすぎて付いていけない(T T)

日本経済は本当に復活したのか

2006 ダイヤモンド社 野口 悠紀雄

 

第一章、日本の産業は変化していなくて駄目である。第二章、アメリカの産業はすごいのである。第三章、日本式の株の関係が駄目である。第四章、企業の社会的責任とか世迷いごとである。第五章、日本の財界は駄目である。第六章、グーグルとインテルとシスコシステムはすごいのである。第七章、郵政民営化は駄目である。第八章、人口減少は別に良い。第九章、小泉政権は税制を変えなかったから駄目である。第十章、年金を民営化すべし、地方自治とか地方が望んでない、東大もコンピュータサイエンスがないから駄目。第十一章、アイルランドかっこいい、FTAに労働者は反対すべし、農作物の輸入自由化すべし。

またも農作物の輸入自由化。消費税の目的税化の無意味はわかった。しかし、著者は相当グーグルマップに感動したらしい。

閉塞経済―金融資本主義のゆくえ (ちくま新書 (729))

金子 勝 筑摩書房 2008年7月

 

我々にとって、障害者であってもそれが個性である、多様な個性のうちの一つであると思えるかどうかが問われています。そこまで行かないと、本当の意味での豊かな社会、多様で自由で平等な社会にはならない。

1)バブルの経済学
石油エネルギーなどの大きなエネルギー革命がないから、投資機会がなく、バブルが起こる…?バブルを説明している経済学もない。
2)構造改革の経済学
市場は万能ではない。政府主導の国家戦略が必要。
3)格差とインセンティブの経済学
結果の平等と機会の平等はどちらも重要。結果が機会を左右する。インセンティブが医療制度を駄目にしている。「大きな政府」vs「小さな政府」、官vs民、機会の平等vs結果の平等などは成長率を左右していない。

まあ、とうちゃんから薦められた本だから左よりだったけど、至極当然のことが書いてあったようにも思える。