ソクラテスの弁明・クリトン

1964 岩波書店 プラトン, 久保 勉

 

ソクラテス「だって、クリトン、この年齢になっていながら、いよいよ最期が迫ったといってもがくのも馬鹿げた話じゃないか」

ソクラテスの裁判、その後の牢屋での会話。

ちょっとこれだけじゃソクラテスを好きになるのは難しいなぁ。

クリシュナムルティの瞑想録―自由への飛翔

1998 サンマーク出版 ジッドゥ クリシュナムルテイ, J. Krishnamurti, 大野 純一

 

快楽と真摯さを両方一度に求めるから絶望的になるのである。一方で真摯になろうとして、他方では世間的な快楽を求めようとしている。けれども世俗的な快楽は結局のところいかにも卑小なので、さらに加えていわゆる<神>という快楽を求めるようになるのである。

「俗世間を去り、人里はなれた場所や修道院に引きこもる時代は終わり、代わって開かれた生と明晰な理解の時代がやってきた。」と宣言したクリシュナムルティによる瞑想録。

瞑想が大切って、よく書いてあるが、やり方がわからん。

The History of the English Language (Oxford Bookworms Library: Factfiles, Stage 4)

Brigit Viney Oxford Univ Pr (Sd) 2008年7月24日

 

…But sometimes both the French and the Old English words survived, with small differences in meanings: for example ask(OE) and demand(F), wedding(OE) and marriage(F), king(OE) and sovereign(F). Sometimes French words were used for life in the upper classes and Old English ones for life in the lower classes. Fore example, the words for the animals in the fields were Old English (cows, sheep, and pigs) but the words for the meat on the table were French (beef, mutton, and pork).

英語の歴史。

量の割りにいろいろ発見があって面白かった。

マルクス・エンゲルス 共産党宣言

1971 岩波書店 マルクス, エンゲルス, Karl Marx, Friedrich Engels, 大内 兵衛, 向坂 逸郎

 

マルクスさんとエンゲルスさんによるプロレタリア運動について書かれた社会主義の古典。

あとがきによると「尽きない泉として、われわれの生活の中に理論的および政治的な智慧の流れを送っている」らしいけど、どうも文章が煩雑に感じて内容がよく分からなかった。そもそも「今日までのあらゆる社会の歴史は支配階級の闘争の歴史ではない」と思う。

論語

1999 岩波書店 金谷 治

 

君子は器ならず

「大学」「中庸」「孟子」にならぶ、中華圏(日本も含む?)の古典。

孔子は社会秩序を維持するための形式的な「礼」を強調している人だと思っていた。けれど、楽器に感動して音楽に没入したり、愛弟子が亡くなって悲しんだり、仁(愛すること、慈愛?)を強調したり、気さくな人だからこそ長く読み継がれているのだろう。

子の曰わく、素食を食い水を飲み、肘を曲げてこれを枕とす。楽しみ亦た其の中に在り。不義にして富み且つ貴きは、我れに於いて浮雲の如し。

日本神話と古代国家

講談社 直木 孝次郎

 

古事記や日本書紀は、自然に民衆に語り継がれているような「神話」ではなく、政治的意図などが含まれた文章であると分析した書籍。またその記述にあわせるために天皇陵が作られたりしたという。