ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

1995 日経BP出版センター ジェームズ・C・コリンズ, ジェリー・I・ポラス, 山岡 洋一

 

意外に賛否両論あるようだ。
翻訳本は日本の教科書的な教師に補完してもらいながら読むようなものではなく、自分で読み進められるからよいとの印象があるが、本書も具体例が多く物語のように読み進められ個人的には読みやすいと思った。
本書で抽出されている企業の特徴にも一読の価値があるが、各社の創業時の話や歴史などが随所にとりあげられていて興味深い。ぜひ経営を目指す人であれば読むことをお勧めする。

プラネタリウムを作りました。―7畳間で生まれた410万の星

2003 エクスナレッジ 大平 貴之

 

企業がなし得なかったプラネタリウムを個人で製作したものすごい人。当然、開発は一筋縄ではいかなかったが、広く技術を学ぶ姿勢と、その実現力には頭がさがる。やってできないことはないんだなぁ~と強く感じた。これからも飽くなき探求を続けてほしい。
それにしても早くメガスターの星を見たい。

新源氏物語 (上)

1984 新潮社 田辺 聖子

 

以前、他の方の現代語訳を読んだが挫折してしまった。田辺さんが源氏物語を訳していると知って読んでみた。非常に読みやすく普通の小説の感覚で読めてしまうが、使われている言葉は趣を保っているところがすごい。平安の貴族の世界に浸り切れてしまう一冊。

現代中国を知るための60章

2003 明石書店 高井 潔司, 遊川 和郎

 

中国の最新の政治、経済を中心に書かれた本。テーマ別に細かい章になっていて読みやすい。最新の事情にキャッチアップするために改定されたらしい。ぜひ今後も改定を繰り返してほしい。

知りたかった「上海協力機構」についても書いてあった。その他、台湾、香港、マカオなどの周辺国との関係にも言及されている。