マンガでわかるこんなに危ない!?日本経済 アフターコロナの経済学

2020 ビジネス社 消費増税反対botちゃん(著), 藤井聡(監修)

「こんなに危ない!?消費増税」も買ったが、今回も藤井先生が監修された漫画ということと消費税反対bot1ちゃん氏を応援したいということで購入した。

本の構成

 第1話から第5話まではミクロ経済編だが、消費増税を止められなかった高橋あさみちゃんが国会議事堂に招かれて新人議員に経済をレクチャーしてほしいというオファーを受けるところから始まる。あさみちゃんはまずは各業界の市場の話から入り弾力性、需要と供給に続き、市場の失敗や逆選択など周辺の知識を語る。藤井聡先生の自由競争だけじゃないという解説が入る。
 第6話から第8話まではマクロ経済編だが、GDPや三面等価の法則に続いて日本のGDPの成長率、次にインフレとデフレ、政府の役割と続く。与党がアベノミクスの成果を歌い上げるがあさみちゃんが反証していく。藤井先生のGDPを理解しようという解説がはいる。第9話から第10話までは政府がやれることを挙げていく、また公共事業と減税について過去の事実などをさらっていく。

気になったポイント

 なにしろ漫画という絵と文章が合わさった説明は非常にわかりやすい。ここまでわかりやすく経済について語っている本はないと思うし、現代の日本の問題にフォーカスして、それと絡めて説明している書籍も少ないと思う。キャラクターも愛らしいし、ときどき入るギャグで力を抜くことができること。

最後に

 いろいろな方が様々に消費税廃止に向けて活動しているが未だになくならないのが悔しい。財政出動は良いのかもしれないが、個人的にはやはり減税推しである。貨幣の量が増えるとその価値が減るから、結局人々が潤うのは価値が減っていない状態で貨幣を多く手にすることである。それは人々への減税しかない。そして富裕層への増税。
 とにかくみんながお金のことを心配しなくて良い世界が来てほしい!そして、そう願い多くの人に読んでほしい本です!