いい妻、リセット宣言

2007 共同通信社 百世 瑛衣乎, 松本 麻希

 

・妻の4割が「定年後が憂うつ」と感じています。
・夫の定年後、主人在宅ストレス症候群にかかる妻がたくさんいます。
・夫がいない女性に比べて、夫がいる女性は約2倍の死亡率。
・熟年離婚は27年間に6.7倍へ急増!

いい妻、母、という役割を考え直し、家事全般の役割分担を行うことで夫の定年後をよりよく過ごせるという。どうすれば、うまく役割分担ができている状態に移行できるかが説明されている。

「12時ちょうどに昼ごはんを食べたがる病」ってのは笑えた。たしかに父がそう。普通はそうなのかな?分担が進まない理由の一つには、妻側も自分のテリトリーを守りたいという心理があるのだろう。

コールドリーディング~ニセ占い師に学ぶ! 信頼させる「話し方」の技術 (FOREST MINI BOOK)

石井 裕之 フォレスト出版 2008年7月5日

 

「本当に大切なのは、話し方や聞き方、話術といったテクニックではなくて、かけがいのないスペシャルなひとりの人間として相手に心から興味をもってあげること。」

コールドリーディングを実際に使う場合の注意、使用例、ストックピール集など。実践を意識した内容になっている。

夫よ、あなたがいちばんストレスです!

2003 河出書房新社 村越 克子

 

夫の言動ではなくて、夫の存在がストレスとなる。のはそんなに珍しいことではないようにも思う。お互いにどうすればストレスを軽減できるかを夫と妻をタイプに分けて、対処方法を解説している。

最後の2番目のカップルは感動した。

おすすめ”生命保険には入るな!―「お金のプロ」20人が本当に入っている保険はこれだ

後田 亨 ダイヤモンド社 2008年6月27日

 

実際にプロがどういう生命保険に入っているか?をインタビューと解説でまとめた本。実際の商品名も書いてあるので分かりやすいかも。

おさえるところをまとめてあったのも良かった。以下の文章は印象的だった。

『富裕層の方に「医療保険に加入して1ヶ月入院後に30万円の振込みがあったら、どれだけ助かるだろう?と想像してみてください」というとほとんどのお客様が、「医療保険に入るのはやめておきます」とおっしゃいます』

亭主力―夫婦円満、家庭円満の新!方程式 (角川SSC新書 14)

2007 角川・エス・エス・コミュニケーションズ 天野 周一

 

『あれだけ愛し合っていた二人が、いがみ合い、罵り合うようになるのはなぜだろうか。この永遠の謎を解くカギは、二つの真実を理解することから始まる。それは、結婚とは、一番合わない者同士を結びつける神のいたずらであり、その試練を乗り越えた者だけが永遠の愛を手に入れることができるということ。
そしてもう一つは、その神こそ誰であろう、あなたの奥様であるということだ。神でなければ、どうして毎日毎日、手を替え品を替え亭主に試練を与え続けることができようか。』(自身の書評より)

亭主=おもてなしをするひと、関白=天皇につぐ二番目の地位、という観点から、いかにうまく妻の尻にしかれるか?ということを研究している全国亭主関白協会(=全亭協)会長、天野周一氏による渾身の一冊である。

笑わないでは読めない!絶対にお勧めです!!

一瞬で信じこませる話術コールドリーディング

2005 フォレスト出版 石井 裕之

 

コールド(Cold)=準備なしで、リーディング(Reading)=霊感で読み取ること。コールドリーディングという「まったく事前準備なしで、初対面の人を占う」トリックについて解説している本。著者は、悪徳商法にだまされたりしないように、または、このテクニックを使って、人をハッピーにするために使うこともできるというポジティブな目的で書いている。セレクティブメモリ、ストックピール、Me/Weタイプ、ズームイン、ズームアウト、etc、さまざまなテクニックを具体的な例と共に書かれている。人の心理が垣間見れるのも面白い。

人は見たいものを見て、聞きたい事を聞いて、話したいことを話す。あらためて、そう思った。

カリスマ 人を動かす12の方法―コールドリーディング なぜ、あの人は圧倒的に人を引きつけるのか?

2006 三笠書房 石井 裕之

 

チームマネジメントにおいて、人の心を奪うコールドリーディングの手法、またカリスマ性を演出するための方法、この二つのテーマを主に扱っている一冊。

コールドリーディングを超えている気もするが、挙動にも注意を払うとカリスマ性を演出できるという。おそらく占い師なども活用しているテクニックなのだろう。アイコンタクト、あいづち、ポジション、表情などにも言及している。コミュニケーションの大部分は動作だ、ということはよく言われるので、こういうのが大事なのかもしれない。

母性社会日本の病理

1997 講談社 河合 隼雄

 

西欧を父性社会と定義し個の倫理が支配するとし、日本を母性社会と定義して、場の倫理が支配するという。日本がかかえる問題の根源は、父性的な個の倫理と、母性的な場の倫理のバランスが悪く、日本は場の倫理、平等を重視しすぎていることだと説く。その後、著者のユングの解説、ユング研究所での日々、日本人の深層心理、浦島太郎伝説の分析へと続く。

心理学、特にフロイトなどの夢分析は性に合わない。ユングもどうも駄目である。西欧との比較による二元論的な日本分析は古めかしく感じた。面白かったのは著者のユング研究所でのイザコザの話と、浦島太郎の話かもしれない。浦島太郎=しまこが40歳で釣りの途中に大亀に会うが、亀は女になったので嫁にして、ともに海に入る。一体、何なのだろうか・・・。