ヒンドゥー教と仏教―比較宗教の視点から

2001 ナカニシヤ出版 西尾 秀生

 

ヒンドゥー教と仏教とが成り立ち、発展の過程が主にインドの文化、風習の影響と共に説明されている。テーマにしてはわかりやすく、学術論文チックではない文体で読みやすい。
最後にはインドの近代思想家クリシュナムルティにも話が及んでいる。バラモン出身で階層や宗教を否定して新しい思想を広めたという点において釈迦と似ているらしい。この人の本も読んで見たいと思った。

PLANET ZOO 地球動物園

1992 自由国民社 平本 メリエル

 

大学時代読み、衝撃を受け、ベジタリアンを指向するようになった本。
牛肉を生産するために熱帯雨林が焼き払われている、食肉のにわとりはストレスを軽減するために一生真っ暗なところで飼育される、フォアグラのつくりかた、マクドナルドのハンバーガー1つでどのくらいを熱帯雨林に換算するとどのくらいの面積になるか、など衝撃的な内容。
カールルイスはビーガン(乳製品を食べないベジタリアン)。肉をやめて植物に切り替えれば、世界の食糧難が解消されるなど著者の切実な願いが込められている。

無花果日誌

2002 角川書店 若合 春侑

 

女子高を舞台にした青春小説。
多感な女子高生の主人公から見た日常、学校生活、教師との関係、異性との交流、を口語で語る。

全体的にリアルを追求してTypicalになってしまい、逆にリアリティがなくなってしまっていると感じた。

2時間でわかる図解 インドのしくみ―人口10億人の成長大国の政治・経済・ビジネス・社会

2001 中経出版 島田 卓

 

非常にわかりやすくインドの近代史、文化、ビジネスをバランスよく包括的に書いてある本。軽い本に見えるが著者はすごい経歴の人で、内容の骨子はしっかりしていて、日本の外交の批判まで織り交ぜてある。

ホットメールを作ったのはインド人、新生銀行のシステムはインド製、役員にインド人がいる。シリコンバレーには750社ものインド人社長の会社がある。インドすごい。

インド人は99x99の掛け算まで学校で覚えるらしいが、抽象的な思考に長けているように思う。