クレイマー、クレイマー (原題: Kramer vs. Kramer)

1979 コロンビア ピクチャーズ ロバート・ベントン

名作なのでみた。さすが名作。父子家庭をテーマにした物語。

登場人物

テッドはニューヨークで働くサラリーマン。仕事一筋で生きてきた。妻のジョアンナは家事と子育てを一手に引き受けている。

物語の始まり

ジョアンナは何か自分が打ち込める仕事をしたいと夫テッドに相談を持ちかけるが、向かい合わない。ジョアンナはテッドに別れを告げてきた。テッドは冗談だと思っていた。翌日会社から自宅に電話をかけても誰も出ない。その日からテッドの生活は一変し、5歳の息子ビリーと父子二人きりの生活を始めるが、テッドは以前と同じようにはとても働けないことに気づいていく…。

テーマ

結婚がテーマの気もするが、結婚生活はほとんど出てこない。むしろ、テッドと息子との一変した父子家庭の生活がテーマ。父子生活の大変さもテーマだが、子供と向き合うことの楽しさにもフォーカスしている。

最後に

子育てをすると、子供というのはもちろん大変さもあるけど、楽しい。新しく成長していく人間と接するのは幸福なことだとも思う。仕事に打ち込みすぎなお父さんにはぜひ見てほしい!Happy wife, Happy life.という言葉あるが、子供も入れて、Happy family, Happy life.だと思う。

ソルト (原題:Salt)

2010 コロンビア ピクチャーズ フィリップ・ノイス

アンジェリーナジョリーに惹かれてみた。

登場人物

ソルトはCIAに所属する女性諜報員であり北朝鮮に拘束される。夫のマイクの熱心な保釈に向けた活動により、捕虜交換という形で釈放される。テッドはソルトのCIAの上司。

物語の始まり

ソルトの夫であるマイクの誕生日に突然、ロシアからの亡命者オルロフがCIAに出頭する。ソルトが尋問するとオルロフは、幼少期から特殊な訓練を受けたロシアのスパイがアメリカに潜入していることを話し始める。そのスパイの一人がアメリカ副大統領の葬儀でそこに出席するロシア大統領を暗殺すると話し、そのスパイの名は「イヴリン・ソルト」であると告げる。
 尋問を聞いていたCIA防諜部の人はソルトが二重スパイではないかと疑うが、ソルトや上司のテッドは否定する。家にいるはずの夫マイクと連絡がつかないことが分かった彼女は、マイクの安否を確認するために自らもCIAから逃走を始める。

テーマ

愛と復讐ではないだろうか。夫マイクへの愛がソルトに新しい生きる意味を与えた。

最後に

残忍さも少しあるスパイ映画だが、逃走劇は手に汗握る。ソルト役のアンジェリーナ・ジョリーのアクションも見どころ。現実から逃避したくて、熱くて息つく暇もないアクションを見たい人にはおすすめです!

ワンダー 君は太陽 (原題: Wonder)

2017 ライオンズゲート スティーブン・チョボスキー

ネトフリにあったから見てみた。

登場人物

オギーは顔の形が変形している病気で、27回の手術を受けている。小学5年生になり容態が安定して学校に通うようになる。ジャック・ウィルは差別なく接してくれる。ジュリアンは大人にはいい顔をする、いじめっこ。

物語の始まり

オギーは親が心配するなか、中等部に転入する。オギーの顔を見たクラスメートは予想通りの微妙な反応をする。学内を案内してもらう。ジャック・ウィルはフェアに接してくれるが、ジュリアンは優しくないとわかり、やりかえす。家に帰ると両親から学校のことを聞かれる。母イザベルはジュリアンを許してやれという、一方、父ネートはやられたらやり返せという。それでもオギーは学校に行きたいと言って両親を驚かす。しかし、授業で頭角を表すようになると、いじめられるようになる、、、

テーマ

人と違いこととはどんなことか。多様性を受け入れるというのはどんなことか。病気を持つ人がいる家族はどんなのか。

最後に

人ななぜか違うものを排除しようとする。それはDNAレベルでそれを望んでいることだからなのか。人が集団の団結を維持するために発達してきた機能なのか。しかしそのDNAは現代でも必要なのだろうか。今は人の気持ちや命を何とも思わないで金儲けしようとしようとするような輩を本能的に排除するべきだと思う。違いことを受け入れる世の中になるように多くの人に見てもらいたい!