日本の中の朝鮮文化―相模・武蔵・上野・房総ほか

2001 講談社 金 達寿

 

関東を中心とした神社や地名などに残る朝鮮文化にせまるフィールドワーク。さまざまな研究者の文献を引用してあり、筆者の研究熱心さが伝わってくる。

昔に韓国に行ったときにたまたま会った韓国人の大学教授に「日本には韓国由来の地名などがたくさんあるから調べてみなさい」と教えられたのを覚えていて、かなり前に買ったのだが家に眠っていた。しょっぱなから神奈川出身の私が馴染み深い「秦野」などの名前が出てくるが、この秦は帰化人を意味するらしい。そもそも相模、寒川神社の寒川も古代朝鮮語のサガに由来するらしい。寒川ももともとは寒河と書いてサガと読んだらしい。相模人としては驚きだ。韓国からの日本への移住の模様はわかったがきっと中国、インド、東南アジアからの移住もあったに違いない。その辺の本も探してみたい。

ともあれ、この本はシリーズらしいので現在住んでいる奈良付近の本も読もうと思う。

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