1989 新潮社 隆 慶一郎
吉原に赴いた青年剣士・松永誠一郎は、裏柳生の剣士たちと攻防するうちに、吉原の謎に迫って行く。
はじめは退屈だった。小説という形でなくてもよかったかも。吉原の習慣など興味があったが、傀儡子一族が話のメインだろう。民族とか好きな私には、他の要素はいらないから 傀儡子一族だけにしぼって詳しく話を聞きたい感じだった。
1989 新潮社 隆 慶一郎
吉原に赴いた青年剣士・松永誠一郎は、裏柳生の剣士たちと攻防するうちに、吉原の謎に迫って行く。
はじめは退屈だった。小説という形でなくてもよかったかも。吉原の習慣など興味があったが、傀儡子一族が話のメインだろう。民族とか好きな私には、他の要素はいらないから 傀儡子一族だけにしぼって詳しく話を聞きたい感じだった。
ロックなスターク氏が作った兵器アイアンマンの話。
台湾の同僚がいいとか言ってたから1を見てないで見たけど、まあ普通のエンターテイメント映画だった。「未来のテクノロジー」の表現がこの映画ではハルみたいな話すコンピュータと、空間投影とその空間への操作だった。スーパーマン1のときは3Dワイヤーのグラフィックとプログラムのダンプとかだった気がする。また20年くらいたったらどうなっているのだろうか。
それはそうと、あまり話には関係ないスカーレット・ヨハンソンのセクシーさがよかった。どうせ関係ないんだからもっと尺使ってよみたいな。
で、アイアンマンの素材は鉄なの?
2003 PHP研究所 ドロシー・ロー ノルト, レイチャル ハリス, Dorothy Law Nolte, Rachel Harris, 石井 千春
著者が書いた詩「子は親の鏡」をベースに、一つ一つの行ごとに章を作り、実例も挙げ子どもへの接し方を説明した書籍。
言っていることはしごく普通のことだとは思うけど、まあ実際に行うのは難しいことだらけなんだろうなぁ。漫画の世界じゃないけど、勉強しろ!と子どもに言わないで、親が勉強すれば子どもはそれを真似るのかな。画家さんが「うちの子どもは外で遊んでほしいのに絵ばっかり描いている」と嘆いていたのが思いだされる。以前、日本版では「アメリカンインディアンの教え」というタイトルになっていたというのは面白い。それにしてもずいぶんといろんなバージョンがある。
TCエンタテインメント 2010年9月3日
浅野いにお氏の漫画「ソラニン」の映画化。社会人2年目の芽衣子は違和感を感じながらもOLとして働いている。芽衣子と同棲中の恋人の種田も社会人生活に違和感を感じつつも、音楽をよりどころとして生活している。若者の出口の見つからない不安や違和感を描いた作品。
漫画が好きだったから見たけど、映画も良かった。一つ一つのシーンが丁寧に作られていた。一番好きな映像は花火の場面のスローかなぁ~。超綺麗。まー。回想シーンを導入しないと感動に結び付けられなかったのかなぁーというところが少し残念。よく見ると久保田修氏が参加している。また彼に泣かされてしまったのかなぁ。そうそう、高良健吾が演じる種田がすごいすごい良かった。彼はどうもスゴイ役者みたい。ファンになった。
2000 集英社 宮尾 登美子
我々は、山に関わる森羅万象にすべて感謝し、呼び名には必ずさんをつけるばかりでなく、山にあるもの一木一草とも損傷してはいかん。
ええかね、空にはお陽いさん、月さん、星さん、お山さんでは花さん虫さん、お社さんは山頂に大剣さん、この地にお剣さん、稀に行き合う人があればお人さん、お気をつけなして、と挨拶する。
何に向かっても有り難う、と礼を述べる気持ちを忘れては一日もここにはおれんけんね。」
施設で育った珠子は15歳で、人里離れた剣山の神社で宮司を務める60すぎの国太郎夫妻の元に養子に行く。まっすぐに育った珠子は国太郎やその妻すぎを助けて生活をし、二十歳を迎え、将来へも思いをめぐらせる。
宮尾登美子さんのことは正直まったく知らなかったのだが、篤姫の原作にもなっているすごい人だった。この物語にはどっしりとした安定感があったが、人物像については食い足りない部分もあった。篤姫のドラマは見ていないが、小説は読んでもいいなぁと思った。
Bruce A. Tate オーム社 2011年7月23日
「本書では7つの異なる言語を紹介する。といっても、母親が毎日苦い薬を飲ませるようなやり方はしない。読者の皆さんに深い洞察を与え、プログラミングに対する見方が変わるような経験をしてもらうことが目的だ。」
筆者の調査で人気があった言語から、JavaScript, Pythonをはずした7言語 – Ruby, IO, Prolog, Scala, Erlang, Clojure, Haskellを解説する。コンパクトに要所をまとめた説明で、効率的に7つの言語の特徴を捉えられる解説書。
初めの方は興味津々で読んでいたが、途中の関数型言語くらいから、実用性が?になって徐々に初めの興味が失われていってしまった。IOの一部とか、Clojure, Haskellの途中は理解せずに読み飛ばしてしまった。また時が来たら読み直そう。
「皆さんのなかには、大規模なチームの商用プロジェクトにどっぷりとつかって、創造力を発揮することなどまったくなく、ソフトウェア工場の一員として働いてきた方もいるだろう。そのような世界では、新しいプログラム言語に触れる機会など著しく限られている。喩えてみれば、小さな町の映画館で、ひたすら大ヒットした映画だけをみている1970年代の映画好きのようなものだ。」
1981 新潮社 安部 公房
人気の理由は薄くてさらっと読めるからだと思う。文章はわかりにくく、眼の前に情景が浮かんでこないようなところもあった。まあストーリーは置いておいて、結局、現代社会への風刺だと思う。今の生活だって不条理な徒労の中で、いくばくかの楽しみを見つけ出して、暮らしているんでしょ?けど、人間ってそれでどうにかできちゃう。作者の意図を裏返せば、人類の不条理な徒労に対する許容力の賛美とも解釈できる。
いたいけない中学生のときに阿部公房の「箱男」「他人の顔」とかを母親に紹介されて読んだのが、私のありようの根源だと思われる。
1951 新潮社 ディケンズ, 山西 英一
貧しい鍛冶屋のジョーに養われて育った少年ピップは、謎の人物から莫大な遺産を受けることになる。そしてロンドンに赴くことになるが・・・。
基本的な設定というかプロットはすばらしいけれども、なにしろ読みにくい。がんばって読んだという感じ。映画とかの方がおもしろいのかな。
サマースクールで出会ったハリーとアニー。二人はお互いが自身にそっくりだと気づき驚くが、すぐに真実を知るに至る。そして二人はひとつの計画を実行に移した。ドイツ映画「二人のロッテ」のハリウッド版。
好きな映画をたまたまもう一度見たというだけなのだけれども、女の子の父になろうという自分にとっては、昔に見たときとまた違った気持ちがあった。みんな見れ。
山本文緒さんの復帰作。「アカペラ」は2001年作。その後、病気を患い休業。「ソリチュード」は2007年作。「ネロリ」は2008年作。3つの中篇小説。
素晴らしすぎる。以前、知り合いが以前に比べてイマイチとか言っていたので、控えていたのもあったけど、何言ってんだヴォケがぁ!それにしても、どうすれば、こんな気持ちよい文章をかけるのだろうか。あとがきも涙ぐんでしまったです。いや、ほんと、また小説を書いていただきありがとうございます。