2005 新潮社 村上 春樹
海辺のカフカの話。
意味が分からなかった。何年かぶりに読んだけど、村上春樹ってこんな感じだっけ?
2005 新潮社 村上 春樹
海辺のカフカの話。
意味が分からなかった。何年かぶりに読んだけど、村上春樹ってこんな感じだっけ?
恩田 陸 角川グループパブリッシング 2008年8月25日
「ユージニア、私のユージニア。
私はあなたと巡りあうために、
ずっと一人で旅を続けてきた。」
忘れられた祝杯。白い百日紅。群青の間。
旧家で起きた、大量毒殺事件を証言から描いた作品。
結局、真実があるのか否かも分からず。。。
1997 岩波書店 デカルト, Ren´e Descartes, 谷川 多佳子
「わたしは生きるために残っている時間を、自然についての一定の知識を得ようと努める以外には使うまいと決心した。」
第一部、他人から習ったことを捨てて、自分で考えるわ。第二部、考え方を整理すっか。第三部、考える際のルールを決めてみた。第四部、で、考えみたら、俺って存在するんじゃね?第五部、地球とか医学とか出版しないことに決めた著作の抜粋ね。第六部、人生短いし、考えたことは公開して、共有しようぜ!けど、わけありで出版しないけどね。。。デカルトさんの考察。科学の基礎。
すべてを疑って自分が存在することにたどり着いたが、神はそもそも疑わない。これも科学の基礎なのかもしれない。これがガリレオさんタイホの影響なのか否かが知りたい。あと、人間と動物を区別する、自然を人間の支配化に置く。っていうのは特徴的だ。
1972 新潮社 遠藤 周作
マゾヒストの告白を描く「月光のドミナ」をはじめ、人間の暗部やエゴを描く11の短編。
2000 角川書店 山本 文緒
中学生2年生の実乃は4年前に母を亡くして、今は父と姉・花乃と三人暮らし。突然、会社を辞めて「便利屋」を営むと宣言した父にあきれるも、その仕事を手伝うことになるが・・・。仕事を通して、自己を見つめ成長していく実乃の物語。
1989 新潮社 中野 圭二, ジョン アーヴィング
1939年の夏、ウィン・ベリーは浜辺のホテルでメアリー・ベイツと出会い、サーカスを営むフロイトから熊を買う。兄フランク、姉フラニー、ジョン、妹リリー、弟エッグ。くせのある一家は、父が思いついたホテル経営に乗り出す。波乱にとんだベリー家の歴史をジョンが語る。
上巻の方がまとまりがあったように思えたが、全体的に不思議なテイストだった。うちわの冗談が分かってくるような感覚。また章の終わりの文言が幻想的できれいだった。
東野 圭吾 角川グループパブリッシング 2008年5月24日
妻を亡くし、娘と二人で暮らしている長峰の一人娘・絵摩の死体が発見された。彼女が花火大会の帰りに、未成年の少年グループに蹂躙されたことを知る。法の裁きを不服とする長峰は、自らの手での復讐を試みる。正義とは何か?法とは何か?深遠なテーマに挑んだ作品。
やはり結末が・・・。個人的にはあまりよくなかった。けれど、途中の描写、怒り、憎しみ、悲しみは良かった。グイグイ読まされた。著者の意図どおりだが、やっぱり少年法などには疑問を感じてしまう。コンクリートつめ事件の加害者もすでに刑務所を出ているらしいと読んだ。どう考えても納得がいかない。
1995 中央公論社 丸谷 才一
「すなはち口語文が貧弱なのは現代日本文明が劣悪なことの結果である。それは断言して差支へない。しかし、だからと言つて、当面われわれの文章の水準はどうあがいても今の程度以上にはゆかないなんて諦める必要は豪もない。文章と文明の関係はもつと相関的なもので、なるほど前者は後者によつて根本的に規定されているけれど、一方、後者は前者から多大の影響を受ける。文体が文明を動かす事態もまたあり得るのだ。いや、古来すぐれた文体は常に文明に対して激しく作用してきた。口語文の未熟はたしかにわれわれの生き方の反映にちがひないが、しかし、口語文を成熟させることはわれわれの生き方を豊かなものに改めてくれるはずである。文章が人間の精神の最も基本的な表現である以上、さういふ期待と信頼を寄せることは充分に正しいだらう。 口語文の型はまだできあがつていないゆえすこぶる具合が悪いと、私は何度もかいた。そのこと自体はすこしも間違つていないが、しかしわれわれの文章の規範は、ちよいと隣りへ行つて借りて来るなんてものではない。過去から学び取るにしても、それは常に自分自身を経過しない限り、手本には決してなり得ない。すなはち新しい文章の型は、われわれが自分の力で作るしかない。文明全体、社会全体の力で作るしかない。すくなくとも、さういふ地盤が与えられていない限り、玄人の_は一般の財産となることができないだらう。こんな当り前のことをついうつかり忘れていたところに、おそらく、現代日本の文章の最も悲劇的な条件があつた。 もし言語の風俗が乱れているならば正さなければならない。同様に、文章の力が衰へているならば癒す必要がある。だが、力強い文章とは、何もいちいち左様しからばでものを言ふことではなく、たとへば優しい心を充分に披瀝することでも、あるいは、陽気にふざけちらすことだつて、やはり力なのである。肝心なのは、現代日本の文章が、われわれの現実-いつそう複雑なものになつたこの新しい現実に、対応するだけの昨日を備へていないといふことなのだ。これに立ち向かふだけのものをもし創造できないならば、それはすなはちわれわれの敗北を意味するわけなのでに。すなはちわれわれは玄人とか素人とかいふ区別なしに、口語文の完成のため営々として努力しなければならない。」
文章読本を読んでいるのは何かこっ恥ずかしいけど、ちょっとこの文を引用したかった。引用というには多すぎるな・・・。口語文は完成していない!まだ100年くらいの歴史しかないし。その発展に貢献できるとはとても思えないけど、自分たちが使っている文章がまだ発展の途上にあることを意識するのは、悪いことではない気がする。
2000 角川書店 山本 文緒
実乃の中学二年の夏休み、密かに心を寄せる永春さんの同級生、ロック歌手の黒木洋介のコンサートが開かれることになる。それをきっかけに便利屋を始めた父親を手伝っていた実乃は事件へと巻き込まれていく。清々しい青春物語。
1984 角川書店 シュリーマン, 佐藤 牧夫
貧しい環境から身を起こし、巨万の富を築いたあと、子供時代からのイーリアスを読んで夢みていたトロイの発掘に乗り出す。そんな数奇で壮大な夢を実現したシュリーマンによる自伝。
6週間で一言語をマスターするってどういう頭の構造しているんだよ!って思うけど、そんな特質も彼のパーソナリティーの形成にたぶんに影響しているに違いない。彼の日本への旅行記は読んだことがあるけど、日本を好意的に書いてあった。