ワンダー 君は太陽 (原題: Wonder)

2017 ライオンズゲート スティーブン・チョボスキー

ネトフリにあったから見てみた。

登場人物

オギーは顔の形が変形している病気で、27回の手術を受けている。小学5年生になり容態が安定して学校に通うようになる。ジャック・ウィルは差別なく接してくれる。ジュリアンは大人にはいい顔をする、いじめっこ。

物語の始まり

オギーは親が心配するなか、中等部に転入する。オギーの顔を見たクラスメートは予想通りの微妙な反応をする。学内を案内してもらう。ジャック・ウィルはフェアに接してくれるが、ジュリアンは優しくないとわかり、やりかえす。家に帰ると両親から学校のことを聞かれる。母イザベルはジュリアンを許してやれという、一方、父ネートはやられたらやり返せという。それでもオギーは学校に行きたいと言って両親を驚かす。しかし、授業で頭角を表すようになると、いじめられるようになる、、、

テーマ

人と違いこととはどんなことか。多様性を受け入れるというのはどんなことか。病気を持つ人がいる家族はどんなのか。

最後に

人ななぜか違うものを排除しようとする。それはDNAレベルでそれを望んでいることだからなのか。人が集団の団結を維持するために発達してきた機能なのか。しかしそのDNAは現代でも必要なのだろうか。今は人の気持ちや命を何とも思わないで金儲けしようとしようとするような輩を本能的に排除するべきだと思う。違いことを受け入れる世の中になるように多くの人に見てもらいたい!

ゼロ・グラビティ (原題:Gravity)

2013 ワーナー・ブラザース アルフォンソ・キュアロン

登場人物

ライアン・ストーン博士は医師として宇宙のミッションに参加している。マット・コワルスキーは同僚。

物語の始まり

ライアンはマットとともに船外で作業をしていた。爆破した人工衛星の破片が飛びちり、連鎖的に人工衛星の破壊が起こる現象が発生した。その破片はライアンのエクスプローラーも襲い、ライアンはマットとともに逃げようとしたが巻き込まれて、ライアンは宇宙空間に飛び出してしまう。なんとかライアンに助けられエクスプローラーまで戻るが破壊されていて使い物にならない。ライアンはマットとともに離れたところにある国際宇宙ステーションISSに向かうが、、、

テーマ

絶体絶命の危機でも冷静に生き延びていく強さ。仲間や家族を失うということ。宇宙の怖さ。死と孤独。生きる本能のようなものも見ることができたのか。

最後に

生と死がすぐ近くにある過酷な宇宙。そんな状況でライアンは必死で生還しようとする。手に汗握る物語。宇宙から見たら地上の問題は小さく見えるかも?生き抜く強さを得たい人にはおすすめです!

恋愛小説家 (原題: As Good as It Gets)

1997 トライスター ピクチャーズ ジェームズ・L・ブルックス

登場人物

メルヴィンはマンハッタンに暮らす中年の売れっ子小説家だが、強迫神経症で自己中心的で差別的な人間であった。潔癖症でひとり暮らしである。キャロルは行きつけのレストランのウエイトレスで、喘息の子供がいる。隣人のサイモンは画家で、子犬を買っている。

物語の始まり

メルヴィンは隣人のサイモンと折り合いが悪く、迷い込んできた飼い犬をダストシュートに入れてしまう。そんなメルヴィンはいつものようにレストランに行く。偏屈なメルヴィンはキャロルしか相手にしてくれない。隣人サイモンはモデルになる男性を部屋にいれるが、悪い仲間を入るように手引して、強盗を働く。それに気付いたサイモンは強盗に暴行され入院することになってしまう。子犬を見る人がだれもおらず、メルヴィンはサイモンが入院している間に面倒をみることになってしまう。子犬と一緒に暮らしはじめると一人のときよりも楽しく暮らせるようになっていく。

テーマ

孤独な偏屈な中年の変化。人間性と作品は関係ない。金持ちの男性に弱い女性が尽くすというようなミソジニーの構造もある。

最後に

ジャック・ニコルソンの独特の演技が光る作品。キャロル役のヘレン・ハントが美しくて見とれてしまう。病気で素直な言動ができない人もいるのかもしれない。嫌なジャックがキャロルを美しくしている気もするし、カメラマンが気合をいれて撮っているのかもしれない。複雑な人間が描いているからか、なんか好きな映画である。

斉木楠雄のΨ難

2017 プラスディー 福田雄一

超能力をもっている斉木を中心としたブラックコメディー。漫画・アニメとは独立したストーリーの映画。

登場人物

斉木楠雄は幼少期から超能力をもつ高校生。平穏で目立たない高校生活を望んでいる。照橋心美は誰もが憧れる高校のヒロイン。斉木のことが気になっている。燃堂力は何も考えていない筋肉キャラ。海藤瞬は厨二病。

物語の始まり

斉木楠雄が幼少期から超能力を持っていたことを振り返る。今は高校生になっていて超能力を隠して暮らしている。高校では文化祭が開催されるが、問題が起こると文化祭がなくなってしまうために、斉木が先回りして問題を未然に防ごうとするが、、、

テーマ

典型的だが濃ゆいキャラクターたちが織りなす学生生活。人が本当に考えていることと行動のちがいがブラック。何でもできるような超能力をもっていていも持て余す友人たち。おもしろい。

最後に

超学生高学年くらいでも面白いかも。オリジナルストーリーながら濃ゆいキャラクターがうまく噛み合っていて、見ごたえがあった。映画に関しては主人公役の山﨑賢人や海藤役の吉沢君がかっこいい。そういうところだけでも見てみても良いかも。ぜひぜひ見てみてくださいませ。

さぼリーマン甘太朗

2017 テレビ東京 Netflix 守屋健太郎/石田雄介/髙島夏来

ネトフリで激推されていたので、みた。

登場人物

飴谷甘太朗は出版会社のシステムエンジニアから営業部に転じた。甘味が好きで平日も食べるためである。三宅は部長で熱血上司である。

物語の始まり

甘太郎はあんみつを食べたくなる。部長から一緒に書店周りを持ちかけられるが、あんみつを食べるために一人で行くこと希望する。人形町の7件の書店を2時間で回ることを命じされる。なんとか7軒を手早く回った甘太郎は甘味処に入店し、あんみつを注文し、舌鼓を打つ。

テーマ

孤独のグルメの甘味版。甘太郎が甘味処を回る。他の社員との絡みもあり、孤独のグルメよりもいろいろある。あと結構、甘味フリークな貫太郎が変態的に描かれているところも見どころなのかも。

最後に

普段はあまり「あんみつを食べに行こう!」とか「ケーキを食べに行こう!」とならない。甘太郎を見ていると食べたくなってくる。甘党でない人にもおすすめかも!

カメラを止めるな!

2017 PANPOKOPINA 上田慎一郎

傑作として名高いが、ネトフリにあったので見てみた。二段構えの展開が斬新。

登場人物

日暮隆之は映画監督でゾンビ映画をとっている。

物語のはじめ

とある郊外の廃墟で、ゾンビものの自主映画の撮影が行われていた。その建物には、かつて日本軍が死体を蘇らせる実験をしていたという、忌まわしい都市伝説があった。クライマックスシーンの撮影中、監督はヒロイン役の女優・千夏の演技に本物の恐怖が足りないと苛立ち、建物の屋上に血糊で禁忌のサインを描く。すると、カメラマンが血まみれのゾンビと化して、ほかの撮影スタッフも次々と犠牲になっていく。ゾンビから逃げ延びることはできるか?

テーマ

映画撮影の裏側や演技などがテーマなのかな?この映画の制作の裏側自体がテーマというか。ある意味、三段構えになっている映画なのかも。

最後に

展開がスリリングで誰がみても面白い映画。すべてが伏線になっていて、それを回収していく。見たことない人はぜひ見るべき!

恋するアプリ Love Alarm

2019 スタジオドラゴン

登場人物

キム・ジョジョは幼いころに両親をなくしている高校生。学校では修学旅行に参加しなかったり、給食を食べなかったりと、バイトをしながら貧しく暮らしている。ファン・ソノはイケメンモデルで政治家の息子。お金持ちだが満たされない。イ・ヘヨンはキム・ジョジョを好きで一緒の場所でバイトをしたりしている。ヘヨンの母ファンの家に住み込みで働いていて、ヘヨンはソノと同じ家に住んでいる。

物語の始まり

へラブアラームという自分を好きな人が10mいないに来たら分かるシステムが開発された未来。ジョジョは友達には塾に行くと行って分かれるがバイトに行く。ジョジョとヘヨンは同じ焼肉屋でバイトしているが、その帰りにヘヨンはジョジョをこっそりと尾行して盗み見てから返ってくる。たまたまそのときに久しぶりに韓国に帰国して居合わせたソノはヘヨンとジョジョを目撃する。ヘヨンとソノは一緒に寝るが身分が違う。翌日にソノが登校すると女性の目を集める。ソノはジョジョを見かけ、ヘヨンが好きなジョジョをソノは気になりだす。

テーマ

貧富の差が色濃く描かれている作品。貧しさ。片思い。心理とアプリがつながっていてくるのが見せてくる。ジョジョの過去の謎。ラブアラームの謎。謎が展開を引っ張る物語。

最後に

ジョジョ役のキム・ソヒョンが可愛いが、ソノもかっこよく印象的な顔立ちだ。そんな二人のやり取りや片思いのヘヨンと、ラブアラームの関係はぐっと引き込まれる。貧富の差の描写も生々しく物語の縁に陰影をつけ、ラブストーリながら甘くない味付けにしている。とはいえ学園モノのラブストーリーがベースにあるので、きゅんきゅんも楽しみたい人にもオススです!

彼女はキレイだった

2015 MBC チョン・デユン

登場人物

キム・ヘジンは学生ローンを返済するために飲み屋で働いている。幼少期はお金持ちでお嬢様だったが幼少期に家が破産した。ミン・ハリはヘジンの親友で一緒に暮らしている美人で、ホテルの支配人をしている。チ・ソンジュンはヘジンの小太りの幼馴染だったが、時を経てイケメンになっている。

物語の始まり

ヘジンは面接を受けに行くがうまく行かない。家でメールをチェックしていると、小さいときに世話をしていた同級生のソンジュンが米国から帰国するので会いたいと言ってくる。公園で待ち合わせると彼らしき人がいる、しかし別の美人な女性に近づいていった。その時にヘジンは彼女が幼少期は容姿端麗で成績優秀な美少女で男子の羨望の的だったが、今はその面影が一片もないことに気づく。ヘジンは彼に合うのが怖くなり、親友のハリを代役として彼に合わせ対応をさせる。彼の美しい過去を壊さないようにもう会わないことにする。そんなおり面接を受けた会社から合格通知が来ており、晴れて会社員になる。業務支援部に配属されるが、ひょんな事からファッション雑誌ザ・モストの編集部に出向することになる。ザ・モストに海外で活躍した敏腕編集長をつけることが発表されるが、それはソンジュンであった。ヘジンは身を隠したまま厳しいソンジュンの下で働くことになる。

テーマ

女性の容姿。ファッション。忙しい編集部。友情。過去の思い出。それらが混ざり合う中、秘密が物語を引っ張っていく。

最後に

設定が秀逸でドタバタ劇ながら目が話せない。三角関係にもなるし、キューピット役のキム・シニョク先輩も不思議な魅力を醸し出している。ハラハラ・ドキドキなコメディが好きな人にはおすすめかもです。

マンガでわかるこんなに危ない! ?消費増税

2019 ビジネス社 消費増税反対botちゃん, 藤井聡

 消費税は反対だが、振り返ると2010年にも消費税反対の本をいろいろ読んでいたのを思い出した。次の消費増税を控え、反対的な大きな流れができていたので応援もあって購入した。

本の構成

 消費税反対botのあさみちゃんが日本の経済状況について間違った認識を持つ人たちと順番に論争を繰り広げる形式となっている。消費税を反対を訴えるところから始まり、日本の借金について、消費税とデフレについて、消費税と社会保険について、消費税と法人税について、消費税と金利について、消費税とプライマリーバランスについて、最終的には消費税と予想される害について論争を繰り広げる。

気になったポイント

 内容は知っている人なら知っている内容だが、ドラゴンボールの戦闘のような描写でつぎつぎと勝ち上がっていく形式は面白く読めた。

最後に

 財務省はなぜにそんなに消費税を上げたがるかわからないが、少なくとも国民のことは微塵も考えていないことはわかる。とにかく消費税に反対の人、生活が大変だと思っている人にはぜひ手に取ってもらいたい一冊つです!

ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん

2017 毎日放送 野口照夫/山本清史

Netflixにあったのでたまたま見たが素晴らしい作品だった。

登場人物

稲葉光生(あきお)はゲーム好きの会社員。ファイナルファンタジーの世界でマイディーとして活動している。稲葉博太郎(ひろたろう)はあきおの父。

物語の始まり

あきおの父は突然に会社をやめてしまった。ある頃から会話がなく理由がわからない。意思疎通を図るためファイナルファンタジーの世界を利用して、光のお父さん計画をたてる。引退した父にゲーム機を買ってファイナルファンタジーの世界に入ってもらう。父は自分にインディーという名前をつけて、ゲームを楽しみだし、ついにゲームの中でマイディーと遭遇する。

テーマ

父との交流が主軸。初心者のお父さんのプレイも面白い。大規模多人数同時参加型オンラインRPGの世界とその仲間との交流。幼い頃の思い出。原作とは違うのか主人公の会社生活も少し出てくる。なぜ父さんは会社をやめたのか?

最後に

お父さんの様子や息子との交流は微笑ましい。なによりお父さん役の大杉漣の表情が最高である。またこれが事実というのも驚いてしまうし、マイディーさんのその後の映像化の仕事も感動するし、その後も悲しい。何重にも物語が積み重なっているドラマ。ぜひマイディーさんの渾身の作品を見てほしい!