昼顔

1997 ルイス・ブニュエル カトリーヌ・ドヌーブ, カトリーヌ・ドヌーブ

 

裕福な夫婦が馬車に乗ったシーンから始まる。突然、夫は妻を馬車から引きづりおろすと、御者たちに木に妻をつるし、目隠しするように指示する。そして、妻の背中をはだけさせ、御者に鞭で打たせる。ひとしきり鞭で打たせた後に、夫は御者に「あとは好きにしろ」と指示する。という妻の妄想で物語が始まるのである。

DISCASで借りているので、なんでこの映画を借りようと思ったのかがわすれたが、個人の性的嗜好をテーマにした作品である。医者の学会があると近隣のSMクラブが繁盛するとかいう話を聞いたことがあるが、まあ、特に裕福な層には現実にそういう世界があるのかもしれない、とか思った。

が、他のレビューを見るとそんなに単純な作品でなく、彼女の過去が現在にもたらした性的障害を描いた作品でもあるらしい。そうだとすると、その部分はあまり伝わってこなかった。原作を読まないとダメなのかも。そもそも性的嗜好にノーマルとアブノーマルがあるという二元的な考え方は受け入れがたいが…。

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