新しい神様

2001 土屋豊, 雨宮処凛, 伊藤秀人

 

右翼団体に実際に属している(いた)雨宮さんを中心としたドキュメンタリー。右翼バンドもやっている。監督に渡されたハンディカメラでイジメられて居場所がなかった自身の話や右翼団体に入ったキッカケ。彼女はカメラを持って、北朝鮮へ行って思想を学んでくる。おまけに北朝鮮ではヨド号事件(右翼組織によるハイジャック)の関係者がお酒によって冗談とか言っているところまで撮影されている。ドキュメンタリーの撮影を通して変わっていく彼女が心境と共に綴られている。

ちょっとレビューに書こうか否か迷ったが、当時の話題作だったようなので、大丈夫と判断。。おもしろい。心情の吐露とか大好きだけど、社会との関係を築けない空虚感がある、生きているのだか死んでいるのだかわからない、リストカット、自分がない。そんな女性もカメラの前では普通に悩む女性。見れば見るほど普通に見えてくる。言っていることも理性的で自分や世界を冷静に理解している。たまに天皇がいないと生きていけない、とか言っているけど…。雨宮さんは親天皇、民族主義。監督は反天皇、個人主義派。この構図も面白いけど、雨宮さんは何か監督に恋心を抱く?!何気に編集や構成もしっかりしていて、起承転結になっているし、低予算。素晴らしいです。

つーか、ちょっと検索したら…。雨宮さんって有名なの?これを機に本も出版しまくっているみたいだ…。どれか読も。

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