1998 集英社 村山 由佳
大学生でバンドにせいを出す涯は大学の教師のマリコと深い仲になる。マリコは既婚者であり、いわゆる不倫の関係であるが、涯にとっては恋以外のなにものでもない。バンドのボーカルであり、涯の幼馴染の通称“うさぎ”はそれを心配するも不器用で、自分は恋を成就させることができない。バンドと恋と友情。青春ど真ん中ストーリー。
はじめの方はチープな少女小説のような印象。だが、少女小説よりも突っ込んだところまで描くことができるため、体を合わせることが悲しさを演出している。気付いたときには不器用なヒロインに没入していました。やっぱり女の子の方がよく描けているのかな。