落下する夕方

1996 角川書店 江國 香織

 

梨果は8年間つきあって、いっしょに生活をおくった健吾と別れる。別れの原因である健吾が好きになった華子が家におしかけてきて、梨果とくらし始める。奔放な華子に梨果、そして健吾も翻弄される。「私は冷静なものが大好きです。冷静で、明晰で、しずかで、あかるくて、絶望しているものが好きです」(あとがきより)

悲愴感が漂っても不思議ではないストーリーだけど、静寂と虚無感が広がる。

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