へんないきもの

2004 バジリコ 早川 いくを

 

へんな生き物を1ページの文章と1ページのイラストで紹介している。文章は毒舌でフザケていて、おもしろい。また、写真だとエグそうな生き物もイラストだと美しくみえる。文章もイラストもフザけ具合にニンマリしてしまう。おすすめの一冊です!

図書館の本棚でたまたま蛍光色の本が目に付いたのでパラパラ読んでみると、ハリガネムシが書いてあったから、借りてみた。文章のタイトルとして、動物が簡単に説明されている。たとえば「最初から守りに入っている人生 ハリモグラ」とかフザけている。内容もカスザメの説明では「…待ちに待った獲物が通りかかると電光石火で丸呑みにするのだ。その間わずか0.2秒。ちなみに次元大介の早撃ちは0.3秒。次元より早いのだ。」と、これまたフザけている。カンザス州では進化論を教えなくなったという情報とか、クラゲの話が連れ込み宿の話で終わったり、説明に731部隊とかまで出てくる始末。けどプラナリアも出てきたし、海ほたるショウで海ほたるには電気がかけれているとか、「150度の高熱にも絶対零度にも、真空にも乾燥にも6000気圧もの高圧や放射線にも耐えられる」クマムシとか、ライバルの子供を生き埋めにして殺すメスのプレイリードッグの習性とか、ホホウと思う。アーイアイ、アーイアイのおさるさんが現地では「悪魔の使い」と呼ばれるほど怖い外見なんだってさ、、。

最後はツチノコについてのコラムが書かれている。ツチノコがキリスト教グノーシス派のイコンとして崇拝された「ウロボロスの龍」に似ているとか関係ないことが書かれていると思ったら、ユングの普遍的無意識が出てきて、西欧ではUFOなのに、日本ではツチノコというのはお粗末だとか言い出す。とりあえず、いろんな意味でおもしろい!!

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