秘密

2001 文芸春秋 東野 圭吾

 

「世の中には、素晴らしいものが本当にたくさんあるのよね。そんなにお金をかけなくても幸せになれるものだとか、世界観がかわっちゃうものだとかが簡単に手に入る。どうして今まで気がつかなかったのかなと思っちゃう」

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの直子だった。直子として送ったものとは違う人生を切り開いていく妻に、夫・平介はとまどいを隠せない。切ない、そして愛情あふれるファンタジー。

いやー。せつねー。せつないの大すきときめきときす。正直、何となく手にとったので、あまり期待をしていなかったけど、こんなに泣けるとは思わなかった。3本くらい軽くとられた。最後のページでは、ともえ投げで場外までぶっ飛んだ。「目に見えるものだけが悲しみではない」など感情のディテールをうまく捕らえた言葉もあったし。ファンになりますたたたたたまらん。

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