大豆は世界を救う―1日1回大豆を食べるだけで血圧、コレステロールがぐんぐんさがる

2005 法研 家森 幸男

 

著者はカスピ海ヨーグルトを日本に広めた人だ。著者は遺伝的に100%脳卒中を起こすラットを開発していたが、これを克服するものも同時に研究した。そして、このラットでも大豆たんぱくを中心とするエサによって寿命まで生きることができることを証明した。この大豆の効能と病気の関係を研究するべく、寄付金を集め25カ国で尿検査と比較検査を敢行した。大豆の効能や比較データだけでなく、各国での試験の様子、食文化などをまとめた本である。

健康を研究しているので自分がまず健康でなくてはならないとかいてある。筆者の朝食は200Gのカスピ海ヨーグルトにすりゴマ、きなこ、食べるお茶をかけたもの。そして1日30品目を目標にしているとのこと。ヨーグルトはあまり食べてないから食べないとダメだと思った。

豆タリアンを自称する私としては大豆は最も栄養価の高い豆として布教していきたい。日本での比較検査では1日1食だけでも大豆をベースとしたヘルシーで減塩の食事によって、より健康になることを証明している。肉のアミノ酸スコアは最高の100だが、これは赤身の話で、脂肪が入ると値は69とグッと落ちるとのこと。大豆のアミノ酸スコアは100である。あと私が一番気にしている点。『人間一人が食べる牛肉を得るために使われる大豆の量を換算すると、人間が食べる量の9~10倍も必要になる。一人分の牛肉を得ようとして、8~9人分の食料を犠牲にしている、失っているといえます。』

オーストラリアでアボリジニたちを試験した話には心を打たれた。彼らの文化的背景をよく理解して根気強く運動している様がかかれている。キリスト教化、白人文化化するために、アボリジニの子供をさらって教育するということが過去に行われていたというのを初めて知った。10人に一人がさらわれて親に一生会えないとかありえない。

中国の貴陽は行ってみたい。米などが収穫しにくために大豆食品が溢れているらしい…。

筆者の挙げる7つの「長寿の法則」は以下だそうだ。
1、大豆や大豆食品を積極的にとる
2、塩分を控える
3、肉は脂肪を落として適宜とるようにする
4、緑黄色および淡色野菜や果実、海藻、キノコなどから、ビタミン、食物繊維、カリウムなどをとる。
5、魚介類でEPA,DHA,タウリンをとる
6、ごま、お茶などをとる(セサミン、カテキンはポリフェノールの一種)
7、家族や友人とともに食事を楽しみながら食べる

最後にブラジルでの大豆栽培が好意的に書かれていたが、たしか熱帯雨林を犠牲にしているはず…。うむ?ちなみに大豆食べている私は以前、会社の健康診断で悪玉コレステロールが基準値範囲を下に超えていたのだが、これはどうなんだろう?

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