デミアン

1951 新潮社 ヘッセ, 高橋 健二

 

シンクレールは二つの世界があることに気付いた。一つは神、善意、愛、尊敬などによって調和のとれている世界。一つは監獄、よっぱらい、強盗、殺人などの暗い暴力的な世界。シンクレールは学校に通い出すと、暴力的世界へと引きずりこまれた。そんな折、一人の少年が転校してきた。デミアンである。彼は他の誰とも違っていた。彼はシンクレールを暴力的世界から救い、新しい世界をシンクレールに教えるのである。

抽象的な気もしたけど、突いてほしいところを突いてくれている。どう考えても10代後半までに読むべき本だ。もう少し早く読むべきだったけど、読めたことだけでも良かったと思うことにしよう…。内容は宗教的に過激で、ヘッセが別名で出版したというのもわかる。トルストイ信者も出てくるし、トルストイが好きな人は好きなんじゃないかな。日本人も出てきてビックリ。いや嬉しいかったw。ヘッセは全部読まなくちゃ・・・。きっと、こんな未読の名著がゴロゴロと存在しているだろうなぁ。空恐ろしい・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です