モリのアサガオ 7 (7) (アクションコミックス)

2007 双葉社 郷田 マモラ

 

”死刑”を行う刑務官になった及川直樹は、殺人犯・渡瀬満に憧れを抱いていた。渡瀬は殺された両親の復讐として10年の歳月をかけ周到に犯人を追いつめて殺したのだ。及川は刑務官として死刑囚とのふれあいを通して成長するとともに、渡瀬の内に眠る秘められた感情を共有するようになる。死刑制度を当事者の視点で描ききった衝撃の問題作!!

生とは何か?死とは何か?人生とは何か?殺人とは何か?死刑とは何か?ヘビーなテーマを多方面から描いている。これを読んだ後でも”すべての殺人を否定することはできない”と思った。死刑も殺人だけど、それを否定はしない。では、どの殺人が良くて、どの殺人が悪いか、などという明確な基準は、その存在すら分からない。いずれにしても死刑制度がある国の国民としては、ぜひ知っておくことだと思った。冤罪の問題は死刑制度のよりも警察の方に多くの問題があると感じた。最後に、死刑の執行というあまりにも重い任務を国民の代わりに負ってくださっている刑務官の方には感謝と敬意をしめしたい。

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