イスラームの日常世界

1991 岩波書店 片倉 もと子

 

片倉もとこ先生によるイスラーム社会でのフィールドワークをまとめた、イスラーム文化の解説書。女性である先生が体験した様々な女性の儀式、行事の詳細や、実際に触れ合った女性の言葉などが引用されていて分かりやすく面白い。日常の習慣を西洋文化と比較することにより、イスラームの本質への理解が深まる一冊。

別の読みきれなかった本で、片倉先生が寄せた冒頭の文を読んですっかり先生のファンになってしまった。実家でたまたま発見したこの本でも異文化への暖かい眼差しを感じることができた。

ムスリムの人に大切なものを聞くと100%家族と答えるという。1番目が母、2番目も母、3番目も母、、、4番目は父ということだ。どんだけマザk(ry また、「ラーハ」が一番大切らしい。これは、片倉先生語では「ゆとり」と「くつろぎ」を合わせた「ゆとろぎ」という意味ということと。家族と共に過ごす、人を訪問する、友人と話す、神に祈る、眠る、旅をする、勉強する、知識をうる、詩を謳う、瞑想する、ぼんやりする、ねころがる、などのことらしい。うん。「ゆとろぎ」は大好きだ。イスラームの「ゆっくりズム」から学ぶことも多い。

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