花とアリス 通常版

2004

 

女子高生二人をめぐる日常と恋愛。

フライヤーが印象的ではなかったから、あんまり興味を惹かれなかったのだけど…。見てみたら、なんじゃこりゃ!?イイ!!良すぎ!失敗した!映画館で見るんだった…。鬼のように切ないストーリー最高。テンポもいいし、さすがに映像は美しい。あと10時間くらい見てたかった。

それにしても蒼井優さんキレイ!!つーか、立ち居振る舞いっていうか、声っていうか、体の線っていうか、ツボっすね。フィルムをガンガン回したくなる気持ちがわかります。

見てるだけでこんなに気持ちよいってことは、作っている方はどんだけ気持ちいいのか…。味わいたし。

ターミナル

 

国がなくなり空港ロビーで生活を余儀なくされる話。

感動も恋愛も政治も中途半端っていうか典型的すぎて嘘っぽい。テーマが不明。脚本家がスポンサーに押し切られたのかよくわからないが、脚本がつまらない。

不夜城

2001 リー・チーガイ 金城武, 金城武, 山本未来, 椎名桔平

 

眠らない町、歌舞伎町。その歌舞伎町で交錯する男と女、マフィア、グループ抗争。その中で役割を見出している主人公は、一人の女と出会う。

数年前に原作を読んだが内容を忘れていたのでストーリーを楽しめた。さすがに映画にすると、主人公の生い立ちなどのバックグラウンドまでは語るに至らなかったのは仕方がない。なぜか小説で読んだときの衝撃がなかった気がする。主人公の金城武の演技はどうなのだろう…。それ以外の俳優は完璧だった。

恋の門 スペシャル・エディション (通常版)

2005 松尾スズキ 松田龍平,酒井若菜, 小島聖, 塚本晋也

 

衝撃の予告編?を見て、映画館で見たかったが見れなかった作品。原作の漫画は読んでいなかったが、独特の雰囲気に魅了された。真剣と間抜け、切実とおちゃらけが同居して、不思議な空気を作っている。シュールでかつ非現実的なストーリーは笑いどころ満載。
お互いが持つ独自の世界を尊重して成り立つ恋愛、各自の世界の接点。その接点で二人が共同作業をするシーンはベッドの上ではないがこの映画の中のラブシーンとして、心に残っている。好きなラブストーリーの中の一つになった。

NANA-ナナ-

2005 大谷健太郎, 中島美嘉, 宮崎あおい

 

ディテイルをつっこめば言いたいことは山のように出てくるけど、全体としてはGood job!! 個人的には演技というか独特の空気を作っていた中島さんが特によい、ナナとはまた違っていた気もするけど。
この調子でNANA2もドロドロ爆走してほしいが、しかし1のちょい役が2ではメインに入ってくるから、そこんところが心配ではある…。

インドへの道

2005

 

イギリス占領下のインド。
インドで働く婚約者の青年を訪ねて、はるばるイギリスから来る女性と、青年の母。インドで異国情緒に触れたかった二人は自国イギリス人のインド人への高圧的な態度に困惑します。
それでも二人はインドを知るために、若いインド人の医師の青年とインド人に理解のあるイギリス人の大学教授との4人で、郊外の洞窟への旅行に出かけます。
しかし、そこで事件が起こり、インド人医師が裁判にかけられてしまう…。

独立を目指すインド国民。専制的に振舞うイギリス人。異国で自分を見つめなおすヒロイン。その中で揺れ動く愛。混迷を極める政治描写の中に異国インドの神秘的な芸術、文化の描写が織り込まれます。

しかし物語が壮大すぎて、2時間に収めるのがキツかったのかもと思ってしまいました。

エド・ウッド

2005 ジョニー・デップ

 

最低の映画監督をジョニー・デップが好演。ジョニー・デップの中で好きな映画の一つ。

デップの独特の演技が作品全体をキレイに纏め上げています。映画を撮るだけが好きで作品自体は散々なエド・ウッドだけど、そんなダメ監督を好きになってしまいます。

デッドマン

1997 ジム・ジャームッシュ ジョニー・デップ

 

ジョニー・デップの作品の中で好きな作品の一つ。

モノクロームの画面が美しい!ジョニーデップの細やかな演技を通して、アメリカ先住民の血を引く彼の思いが伝わってくるような気がします。

“死”に向かい合うことで、本当の“生”に気づく。
一番好きなシーンは銃弾に倒れた子鹿を抱くようにいっしょに倒れるシーンです。死を体感しているような真上からの神秘的なカットも最高です!