紀雄の部屋

2004

 

薬学部でプロレスオタクの紀雄。紀雄はプロレスを見に行ってバトンガール?をしている綾子に一目ぼれする。その綾子にキャンパス内でたまたま出会い付き合うことになる。

映像はアングルとかは微妙。だけど、独特のテンポとかキャラとか愛嬌のある音楽とか、全体的に好印象。つぐみさんはGJ。他の出演者のキャラはいいけど、彼女の演技がなかったら、この映画は成立していないんじゃないかな、といったところ。

ハッシュ!

2004

 

二人のゲイのカップルと一人の女性。居場所のない女性が家族というものを得ようとする。

ひっさしぶりに良かった。家族をテーマにしたストーリーは好きだけど、暖かくて率直なゲイのカップルがよかった。つぐみさんの映画を探してみたけど、彼女の役どころもGJ。

贅沢な骨

2002 行定勲 麻生久美子, 麻生久美子, つぐみ, 永瀬正敏

 

ホテトルをするミヤコと、共同生活をするサキコ。ミヤコはお客の新谷に惹かれるが、新谷はサキコに惹かれる。

うーん。色とか独特な空気がよかった。

青い春

年度: 2001 国: 日本 公開日: 2002/06/29 松本大洋の人気漫画を「ポルノスター」、「アンチェイン」の豊田利晃が監督、主演は松田龍平。

 

男子校の学園青春映画。不良(死語?)の頭を誰がやるとかやらないとか、希望の持てない未来とか、それに対する憤りとか、基本的に暗いかな…。

映像がいろいろ凝っていた。役者も良いけど、ストーリー的には鬱になるからお勧めはしない…。

「二人が喋ってる。」「金魚の一生」 犬童一心監督作品集

2004

 

大阪の二人組みの女芸人の会話劇。現在と出会った頃のシーンが交互に折り重なり、離れられない二人の関係を映し出していく。

思ったよりもおもしろかった。大阪の街中で撮影されているが工夫してカメラに気付かれずに撮影できているとのこと。監督というのは撮影方法も考えるものだとわかった。犬童監督は大阪の人だと思ったら違っていた…。

吉本の芸人たちがたくさん登場するがこれも見所の一つかもしれない。夢の中のシーンで歌詞を読み上げるシーンがあるが内容や言い回しが面白かった。

誰がために

2006 日向寺太郎 浅野忠信, 浅野忠信, エリカ, 池脇千鶴, 小池徹平, 眞島秀和, 菊地凛子

 

古びた写真館をとりしきる主人公は、美しい女性と出会い、子供を身ごもり結婚に至る。子供を身ごもった最愛の人は少年に殺される。やり場の無い怒り抑えようとするが…

池脇千鶴さんは主人公の幼馴染という役どころだけど良い良い良い。改めてあの演技が良いと思ったけど、感情を表す微妙な仕草とかが、シーンの切れ目で切れてたりすることがあった気がする…涙。全体としてはなにか空々しいというか、重いテーマのわりに何故か心に迫ってこない…。なぜだろうか人物のディテイルが伝わってこないのだろうか…。

ベンゴ

2002 トニー・ガトリフ アントニオ・カナーレス, アントニオ・カナーレス, トマティート, ラ・パケーラ・デ・ヘレス, ベルナルド・パリージャ

 

スペインを舞台にロマ人の主人公にしたストーリーをロマの音楽を中心に描いている。

ロマ人とはいわゆるジプシーと呼ばれている国を持てずに世界に散らばっている民族だ。スリランカで掘っ立て小屋に住んでいるジプシーを見たことがある。以前、ラッチョ・ドロームというロマ音楽の映画を見て、DeepForestなどに使われている曲などが登場して、ロマ由来の切実な内容だということを知って驚くと共に、ロマ人たちの音楽性にひどく感動した。それと同じような映画を探してみたが、結果的に同じ監督だったようだ。スペインのフラメンコなどがロマ人によって演奏されたり歌われたり踊られたりするが、そのエネルギーは心のギリギリまで迫ってくる。その源はやはり歴史の重みなのかもしれない。ぜひ生で体感したいなぁと思う。

ガッジョ・ディーロ

2002 トニー・ガトリフ ロマン・デュリス, ロマン・デュリス, ローナ・ハートナー

 

フランスの青年が亡き父が好きだったロマ音楽を求めて旅をする。途中でロマの村にたどりつき、そこのおじいさんに引き止められて、その村で生活すると共にさまざまなことを体験する。

ロマの音楽というよりもストーリーに重点を置いたつくり。ロマ人への迫害などを描こうとしているのだと思ったが、ロマ人の切実さというのはストーリーでは描けないのではなかろうか。それは音楽を通して描かれた方より迫ってくるものがあるのではなかろうかと思った。助演のおじいさんが居そうで味がありすぎて良い。素人で実際にその村に住んでいる人というから驚きだ。

昼顔

1997 ルイス・ブニュエル カトリーヌ・ドヌーブ, カトリーヌ・ドヌーブ

 

裕福な夫婦が馬車に乗ったシーンから始まる。突然、夫は妻を馬車から引きづりおろすと、御者たちに木に妻をつるし、目隠しするように指示する。そして、妻の背中をはだけさせ、御者に鞭で打たせる。ひとしきり鞭で打たせた後に、夫は御者に「あとは好きにしろ」と指示する。という妻の妄想で物語が始まるのである。

DISCASで借りているので、なんでこの映画を借りようと思ったのかがわすれたが、個人の性的嗜好をテーマにした作品である。医者の学会があると近隣のSMクラブが繁盛するとかいう話を聞いたことがあるが、まあ、特に裕福な層には現実にそういう世界があるのかもしれない、とか思った。

が、他のレビューを見るとそんなに単純な作品でなく、彼女の過去が現在にもたらした性的障害を描いた作品でもあるらしい。そうだとすると、その部分はあまり伝わってこなかった。原作を読まないとダメなのかも。そもそも性的嗜好にノーマルとアブノーマルがあるという二元的な考え方は受け入れがたいが…。