わたしたちが孤児だったころ

2001 早川書房 カズオ イシグロ, Kazuo Ishiguro, 入江 真佐子

 

アヘン取り引きに絡んでいたイギリス人ビジネスマンの父親が上海の自宅から突然姿を消したときクリストファー・バンクスは9歳だった。友だちのアキラと父親の探偵ごっこをしていた。次いで母親までもが行方不明となったクリストファーは、イギリスへ送られることになる。2つの世界大戦に挟まれた時代を彼はそこで過ごし、やがて「自称」有名な探偵になる。

どうにも世界に入っていけなかった。別なものを読んでみよう。

天国までの百マイル

2000 朝日新聞社 浅田 次郎

 

バブル崩壊で会社も金も失い、妻子とも別れたろくでなしの中年男・安男。心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医がいるというサン・マルコ病院を目指して車を走らせる。親子の情愛、男女の愛情を描く物語。

マリにはちょっとウルっときたけど、設定が安易なような…。血は20秒で一周するって。

ラッシュライフ

2005 新潮社 伊坂 幸太郎

 

泥棒を生業とする男。父が自殺された青年。不倫している女性カウンセラー。職を失い家族に見捨てられた男。並走する四つの物語、それらの人生が交わるときに何が見えるか。巧妙に作られた物語のパズル。

うむ。うむむ。うむむむん。

殺人の門

2006 角川書店 東野 圭吾

 

和幸は歯科医院の家に生まれ、裕福に暮らしていたが、ある事件をきっかけに家に居場所がなくなっていった。そんなときに同級生の倉持修と親しくなる。このとき、和幸は倉持修が人生を左右する存在になることに気付いていない。

うーん。人物が極端すぎる気がした。殺人についても自分の考えに影響するようなインパクトはなかった。悪徳商法の勉強にはなるかもしれない。

オーデュボンの祈り

2003 新潮社 伊坂 幸太郎

 

コンビニ強盗に失敗した伊藤は、警察に追われる途中で意識を失い、見知らぬ島で目を覚ます。仙台沖に浮かぶその島は150年もの間、外部との交流を持たない孤島だという。そこでは独自の文化が発達している。言葉を解するカカシ「優午」がいて、人を死によって自由に裁く権利を持つ男「桜」がいる。その島で事件が起こる。

どうにも読みにくかった。カオス理論などの説明がチャチに感じる。うん、けど、やっぱり正義漢かな。超正義漢トマス・モアが「ユートピア」を作ったけど、それを意識しているところもあるのかな。

猫の恩返し / ギブリーズ episode2

2003 森田宏幸 池脇千鶴, 袴田吉彦, 前田亜季, 西村雅彦, 鈴木京香, 古田新太, 篠原ともえ

 

高校生のハル。車にひかれそうになった猫を助けたことから、猫の国に招かれたハルの冒険ファンタジー。

なんで借りたのか不明だったが、途中で池脇さんが声を当てているのに気付く。が適当に見た(=x2倍速)ギブリーズは独特のCGが炸裂していた。激辛カレーを食べたくなった。

橋の上の娘

2000 パトリス・ルコント ヴァネッサ・パラディ

 

芸人・ガホールは橋の上から身投げしようとしている娘・アデルを“ナイフ投げの的”にスカウトした。コンビを組んだ二人が、大道芸の旅に出る…。

映像はきれいだった。けれど、チャンと見なかった。ヴァネッサ・パラディはキレイ。キレイな人はベリーショートが似合う(私見)が、なんか歯が気になった…w。この映画のラブシーンは…(~0~;;

幸せになるためのイタリア語講座 デラックス版

2004 ロネ・シェルフィグ, ヨーゲン・ヨハンソン, ピーター・ガンツェラー, ラース・コンルード, アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン

 

仕事、恋愛、家族にトラブルや悩みを抱える6人の男女が、市が主催するイタリア語初級講座に集まった人々との触れ合いを通し、生きる希望を見出していく。大人のラブストーリー。

もっと明るい話だと思っていた。あまりにも暗すぎて、チャンと見ませんでした。けど最終的にはハッピーになるみたい。

P.S.
イタリア語講座の教師は、初回の授業中、
心臓マヒで死にます☆

アヒルと鴨のコインロッカー

東京創元社 伊坂 幸太郎

 

引っ越してきたアパートで出会った長身の青年・河崎。彼は出会ったその日に「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。僕はそんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜかモデルガンを手に書店の裏口に立ってしまった!“現在”と“2年前”、2つの時間軸が同時に進んでいくパズルのような物語。最後のピースが語られたときに、すべてが明らかになる!

物語や人物や小ネタはおもしろかったけど、物語を通して登場人物が成長したり変化したりする様を感じられなくて、内容が薄いと感じてしまう。

ベティ・ブルー インテグラル 完全版 (ノーカット完全版)

2002

 

修理工のゾルグと、ベティ。ゾルグが小説家になり、愛する彼の子供を身ごもることを夢見るベティ。現実と理想の狭間で壊れていくベティを描いた作品。

好きな人は好きみたいだけど、あのヒロインは無理です…。映像もそんなに好きじゃない。