グローバリゼーション 人類5万年のドラマ (上) 単行本

ナヤン・チャンダ (著), 友田 錫 (翻訳), 滝上 広水 (翻訳) 2009

 

長いスパンで歴史・人類の足跡を鳥瞰したいとこの本を手に取った。

移住・貿易・布教・海外遠征・侵略などの7つの観点で、人類がアフリカを出てからの動きを観察し、分析した書籍。ストーリー仕立てになっており、読みやすい。近年の多国籍企業によるいわゆるグローバリゼーションについては、ポジティブな立場でかかれており、不可避なものとして結論している。

著者が訴えたいことが「多国籍企業によるグローバリゼーションは不可避だよ」というのであれば、もう少し経済的な観点や一般の人に及ぼす影響などの観点で書いてほしかった。人類のドラマと多国籍企業の話をいっしょにするのは違う。人類の歴史は鳥瞰できたから、よしとする。

 

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