インフルエンザ危機(クライシス)

2005 集英社 河岡 義裕

 

鳥インフルエンザの現状と著者の研究の歴史をつづった本。理論的な部分も図によりわかりやすく解説されている。

会社で鳥インフルエンザにはまっている?人がいるので本が転がっていたので読んでみた。著者の研究の道のりが入っているためにタイトルのインフルエンザというのが薄れてしまっている感がある。けれど、日本ではあまり報道されていないが鳥インフルエンザの危機は着実に広がっており、その規模はわからないがパンデミック(世界的流行)の日は必ずくると思わせられた。

著者の研究の話もおもしろかった。アメリカと日本の文化の違いから、新しい論文を発表したとたんCAIからコンタクトがあったというエピソードや、新しい発見に至る過程など研究を志す人には研究のおもしろさの何たるかが伝わる一冊ではないだろうか。

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