パイロットフィッシュ

2001 角川書店 大崎 善生

 

主人公の山崎のもとにかかってきた一本の電話。受話器の向こうから聞こえてきたのは、かつて付き合っていた由希子の声。現在と過去が混ざり合い一本の線となって流れ出す。

ちょっと自分の中で整理できてない感じ。良いとも悪いとも言えない。すごい技巧的だし、ストーリーも後半に向かって面白くなっていくが、その中で感じた感情というものが一言で表せるようなものではなかった。悲しいでも嬉しいでも爽やかでも喪失でも虚無でもない。感情を排除するような運命というか必然というか絶対。よくわからない。

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