デザインパターンとともに学ぶオブジェクト指向のこころ

2005 ピアソン・エデュケーション アラン・シャロウェイ, ジェームズ・R・トロット, 村上 雅章

 

オブジェクト指向におけるデザインパターンを解説した書籍。例の教科書的な本よりも平易であるようなレビューを見て、選んだ。サンプルのソースも、シンプルで分かりやすかった。

デザインパターンを学んだのは実は初めて。けれど、すでに使っているパターンがほとんどだった。このパターンがあることによって、「○○パターン」と特定の構造を言い表す“共通語”ができるということが何よりも大きな収穫だろう。前にオブジェクト指向の本と言えばclassやvirtualについて解説している本ばかりで「本質的でない」と感じていた。パターンによってオブジェクト指向に近づいたが、それでもまだオブジェクト指向的設計を語るには言語が足りない気もする。また、もともとの建築のデザインパターンの書籍「The Timeless Way of Building」(Christopher Alexander)からの引用なども興味深かった。読んでみたい。

あと面白かったのが参考文献。技術書が並んでいるのは普通なのだが、その後である。「個人的にお薦めの書籍」と銘打って、「『Stories of Strength, Refuge, and Belonging』人の祈りを取り扱った素晴らしい書籍です」とか『中世ヨーロッパ文化史-宗教と西方文化の興隆』とか、まるでPCとは関係ないと思われるような書が並んでいる。PCの書籍よりもこれらの書籍の方に強く興味を引かれた(が、それで良いのか…)

もう1冊、リファクタリングの本も買ってあるから読まなくちゃ…。

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