夜のピクニック

2006 新潮社 恩田 陸

 

「みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。」

貴子を無視し続ける融。秘密を共有する二人は高校三年で初めて同じクラスになったが、ほとんど言葉を交わしたことがなかった。お互いが相手は自分を憎んでいると思っている。そんな二人は毎年行われるの夜間歩行を楽しみにしていた。朝の八時から翌朝の八時までで80キロを歩くという夜間の歩行。高校最後のこの行事に貴子はかけをした。小さな願いをこめて。二人はゴールにたどり着けるのか。遥か彼方の和解というゴールに。

良かった。夜更かしをして一気に読んでしまった。感想を書くと原稿用紙20枚におよぶ近年マレに見る痛い文になるから省略します。文章も文面も展開も心理描写もうまい。何回か読み返したいかも。

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