職業としての学問

1980 岩波書店 マックス ウェーバー, Max Weber, 尾高 邦雄

 

マックスウェーバーが晩年にミュンヘンで行った講演の日本語訳である。学問を志すものの心構え、学問や教師の意義やあるべき姿などが語られ、イデオロギーを欲しがちな若者を叱咤する。

学問の作業に一心に従事していると、それとは関係ないことをしている時に「霊感」によって、ブレークスルーを発見する。それはビジネスにおいて芸術においても同じである。---宗教が「世界には意味がある」ということを前提としているのと同様に、各学問も何かしらの前提がある。---学問の職分はトルストイの言葉を借りると「それは無意味である。そぜならそれはわれわれにとってもっとも大切な問題、すなわちわれわれは何をするべきか、いかにわれわれは生きるべきか、にたいしてなにごとをも答えないからである」と。

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