魂がふるえるとき

2004 文芸春秋 宮本 輝

 

「いい小説をよみたいのだが、宮本さんはどんな小説を進めるかと、たまに若い人から聞かれるときがある。そんなとき、私は若い人がとっつきやすく、なおかつ小説としてさまざまな深みを蔵したものを勧めるのだが、(略)最近になって、その青年の好みに合わなくても、途中で読むのを放棄しようとも、私は意に介さず、いくら勧めても読む人は読むであろうし、読まない人は読まないであろうと考えて、私の好きな小説を教えてあがればそれでいいのだと思うようになった。」

宮本先生が勧める16の日本文学の短編。

飛ばしたのもあったけど、面白いものもあった。永井荷風などの日本文学はまだまだ私には早い気がした。読んでみたかった国木田独歩の作品が入っていたが、やはり波長が合う気がした。また文語調のリズムも素晴らしいと思うに至った。

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