戦場へ行こう!!雨宮処凛流・地球の歩き方

2004 講談社 雨宮 処凛

 

「理解不能な異形なものがあると徹底的に叩かないと気が済まないのは、自分の中のふれちゃいけない何かが脅かされるからだろうか。白装束を否定することで、彼らが守りたいものは何なのだろう。オウムを持ち出すまでもなく、ある種の物語の中にどっぷりと浸かって生きている人を目の前に突き付けられると、人は心の深い部分を脅かされるようだ。ちなみに私が心を動かされる理由は、どこかで自分も大きな物語の中で生きていたいという願望があるからだと思う。」

右とか左とかの外側にいる雨宮女史がつづる華麗な濃厚逆噴射人生のエッセイ。ブラウン管の向こう側で起こっている惨事にアグレッシブに参加していく。文章がうまく、ガサ入れ体験話は爆笑ものである。

彼女の行動を見る限り、ナウシカじゃないけど、人間は清浄な世界では生きていけないんじゃないか。雨宮さんの本はもっと読みたいなぁー。

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