消費税は0%にできる―負担を減らして社会保障を充実させる経済学

菊池 英博 ダイヤモンド社 2009年7月17日

 

消費税にとどまらず、新自由主義のやり口を分析・非難し、それに迎合するマスコミ・官僚・政治家を非難する。元東京銀行のエコノミスト、菊池氏による辛らつな批判。

– いざなぎ以来の景気拡大は悪質な統計偽装
– 新自由主義はエセ経済学、国家を破綻させる、反国家的な破壊行動!
アメリカはチリやアルゼンチンと同様、新自由主義に破壊された。
新自由主義の徒である東大や慶応の教授を名指しで批判。
– 小泉改革の郵政事業民主化も医療費圧縮もアメリカの要望
郵政選挙にてアメリカの保険業界が巨大広告メディア経由で電通に小泉支持広告を依頼!
– 日本は財政危機ではない!諸外国の普通の認識。
500兆円を超える金融試算があり、純債務は300兆円。800兆円はウソ!
– 一般会計からのお金が行く特別会計にはお金がある!
特別会計では歳出の2割が余剰金として余る仕組み、これを一般会計に回せば一般会計が黒字に。
– 財政赤字の原因は医療費ではない!
– 消費税は諸外国と比べてまったく低くない!
– 日本はアメリカよりも小さな政府!
– お金を使わない日本人には、均衡財政は不向き!
橋本内閣は財政改革で倒れた。
– 法人税、取得税は引き上げるべき

著者は消されるのではないか?と心配になる衝撃的な内容。おんとし74歳だからOKなのか?マクロ経済学から新自由主義への総攻撃。日本にもまともな人がいるんだと安心した反面、なぜこのような人が少なく見えるのかが不思議。そして、どうすれば、まともな政策ができるのかが問題。
橋本竜太郎先生が候補者挨拶で国民にも謝り、アメリカにも謝った、というのは知らなかった。

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