人気ミステリー作家サラは、お金や人気はあるが出版社の社長の愛人としては疎まれていることを感じている。社長はサラに南仏の別荘で休暇をとることを進める。後で自分も行くと言っていたが、別荘には社長の代わりに娘のジュリーがやってきた。奔放な性格の彼女は、毎夜ちがう男を家に連れ込み、サラに見せつけるかのように刺激的な夜を過ごしはじめる。独特の空気感をもったミステリー。
後を引く感じ。いろいろな解釈があるようだが、何か含みのある映像や細やかな心理描写に惹かれてしまう。
人気ミステリー作家サラは、お金や人気はあるが出版社の社長の愛人としては疎まれていることを感じている。社長はサラに南仏の別荘で休暇をとることを進める。後で自分も行くと言っていたが、別荘には社長の代わりに娘のジュリーがやってきた。奔放な性格の彼女は、毎夜ちがう男を家に連れ込み、サラに見せつけるかのように刺激的な夜を過ごしはじめる。独特の空気感をもったミステリー。
後を引く感じ。いろいろな解釈があるようだが、何か含みのある映像や細やかな心理描写に惹かれてしまう。
2003
美術学校に通うアンジェリクは心臓外科医のロイックと恋人関係にあった。けれど彼には妻がいた。けれどアンジェリクにとっては純粋で本気の恋。彼女は一途に思いを寄せていく。彼は離婚をほのめかすが実行の様子を見せない。一途な一途な恋の物語。
かわいい恋を予感させるポップなタイトルバック。ウキウキッ!!!ん!!あれ?!お?!!(以下略)
2005 山田洋次 真田広之, 真田広之, 宮沢りえ, 小林稔侍
時は幕末、庄内地方の小さな藩の下級武士・井口清兵衛は、ふたりの幼い子どもと老母の世話をするため、勤めが終わる“たそがれ”どきにとすぐに帰宅することから「たそがれ清兵衛」と同胞たちからあだ名される冴えない男。しかし、幼なじみ朋江の危機を救ったことから、実は剣の腕が立つことが世間に知れてしまい、ついには藩命で上意討ちの討ち手に選ばれてしまう…。
画面も脚本もキャストもスキなくできている。感動もした。ただ荒っぽさがなかったようか気がする。宮沢りえを美しいと感じる自分が不思議だった。
2007
弟の猛は、故郷を離れ、東京でカメラマンとして成功。一方、兄・稔は実家のガソリンスタンドを継いで慎ましく生活している。母の一周忌に実家に帰った猛は幼馴染の智恵子と再会して、兄・稔と共に渓谷に出かける。その渓谷で事件が起こり、兄と弟の愛憎がぶつかりあう。
スタイリッシュなタイトルバック、象徴的なシーンやカットなど、洗練されている作品であると感じた。けれど、兄弟がいるせいか、逆に感情移入できなかった。物語がどんどん内に引っ張れるような内省的なストーリーで、ときに圧迫感を感じた。作者が持っていきたかった方向を冷静にみてしまった。リアルを追求して、物語にいるような典型的な人間になってしまっていたのではないかとも感じる。
2002 モフセン・マフマルバフ ニルファー・パズィラ, ニルファー・パズィラ
タリバン政権下のアフガニスタン。カナダに亡命したジャーナリストのナファスの家族はアフガニスタンにいる。ナファスは妹のため、危険を冒してカンダハールに向かう。
ヒロインは実際に難民ということだけど、英語が流暢すぎ。アメリカのプロパガンダ映画に見えて萎えた。原理主義はダメとか、ブルカは女性を抑圧しているとか、そんな簡単な話じゃないだろう。足を失った人が沢山でてくるけど、地雷も地雷禁止条約に加盟していないアメリカ、ロシア、中国が生産しなきゃいいんだ。
2004 モフセン・マフマルバフ ファテメ・チェラゲ・アザル, ファテメ・チェラゲ・アザル
少女、女性、老人。年齢別に女性をテーマにした話のオムニバス。
イスラム教でも地域や家庭によって、女性に対する扱いに差があるのだろうな。車を運転できないという話を聞いたことがあるが、自転車が悪魔の乗り物というのは大変だ。前のイラクでは女性と男性が社会的にセパレートされているから必然的に女性の社会進出が進んでいたらしい。女性の医者が多いとか。なんにしても、世界で一番勢いのある宗教であることは間違いない。
2006 千明孝一 松たか子, 大泉洋, 常盤貴子, ウエンツ瑛士, 今井美樹
11歳の平凡な少年ワタルは、廃墟ビルの中でクールな転校生ミツルが不思議な扉を開けて中に入っていくのを目撃する。扉の向こうへ行けば、一つだけ願いが叶うのだとミツルはいう。そんな折、ワタルの父が女性との間に子供を作って失踪し、母は心労で倒れる。家族を再生させるべく、ワタルはその扉を開けるのだが…。
宮部みゆきさんは読んだことがない。 「はじめての文学」という本を書店で見かけて、村上春樹氏などといっしょに並んでいたので、なんかすごい人っぽい?と思って、そういえばこの映画がイイというのを思い出したので観ることに。
ファンタジーど真ん中。CGバリバリのワーナーマイカルのアニメって感じ。映像はすごい。んで、今流行りのヘタレな主人公。けど、なんか世界がチャチなんだよなぁ~。
こういうファンタジーって画面には映っていない世界全体をどこまでイメージさせられるかが重要だと思うけど、主人公が歩いている場所だけセットで作られているような感じ。宮崎アニメって世界が実在するような気がするんだ。この違いはなんだろう。
とにかく宮部さんの本は何か一冊読まないと。
2005年。鹿児島県の漁師・神尾はかつて戦艦大和の沈んだ地点まで一人の女性を連れて行くことに。かつて大和の乗組員であった神尾は、およそ60年前の、いくつもの戦争の悲劇を思い起こしていく…。
鉄の塊にあまり興味がないので、よく知らなかったけれど、戦艦大和は戦争の華やかさ?の象徴だと思っていた。けれど、この映画ではむしろ愚かさの象徴として描かれている。戦争を主導していた人たちはドM?自滅主義者?みたいな。ほんとヒドイことをやらかしてくれた。被害を少なくして戦争を終わらせる戦略の模索はなかったのだろうか。日露戦争はイギリスの思惑的なところがあったにしろ、もっと理性的だったのだと思う。
しっかし、テーマは良いのだけど、この映画。この画はどうにかならなかったのか。構図が変。気持ち悪い。雪の演出もヒドくない?戦争の経過をとって付けたように説明しているし。けど、大和がメタメタにヤラレまくるシーンや機関銃で人が吹っ飛んだりする画は良かった。感動を誘うシーンもあった。
2006 ティム・バートン ジョニー・デップ, ジョニー・デップ, フレディー・ハイモア, デヴィッド・ケリー, ヘレナ・ボナム=カーター, クリストファー・リー
監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップの4度目の顔合わせは、ロアルド・ダール原作の人気ファンタジーの映画化。ウォンカ氏が経営する巨大なチョコレート工場に、5人の子どもたちが招待され、驚くべき体験をする。
うーん、映像はすごいけど、面白くなくてチャンと見なかった。毒があるのも良いと思うのだけど、なぜ面白くなかったのだろう?面白いと評判なものを面白いと感じられなくてショック。