カンダハール

2002 モフセン・マフマルバフ ニルファー・パズィラ, ニルファー・パズィラ

 

タリバン政権下のアフガニスタン。カナダに亡命したジャーナリストのナファスの家族はアフガニスタンにいる。ナファスは妹のため、危険を冒してカンダハールに向かう。

ヒロインは実際に難民ということだけど、英語が流暢すぎ。アメリカのプロパガンダ映画に見えて萎えた。原理主義はダメとか、ブルカは女性を抑圧しているとか、そんな簡単な話じゃないだろう。足を失った人が沢山でてくるけど、地雷も地雷禁止条約に加盟していないアメリカ、ロシア、中国が生産しなきゃいいんだ。

私が女になった日

2004 モフセン・マフマルバフ ファテメ・チェラゲ・アザル, ファテメ・チェラゲ・アザル

 

少女、女性、老人。年齢別に女性をテーマにした話のオムニバス。

イスラム教でも地域や家庭によって、女性に対する扱いに差があるのだろうな。車を運転できないという話を聞いたことがあるが、自転車が悪魔の乗り物というのは大変だ。前のイラクでは女性と男性が社会的にセパレートされているから必然的に女性の社会進出が進んでいたらしい。女性の医者が多いとか。なんにしても、世界で一番勢いのある宗教であることは間違いない。

ブレイブ ストーリー

2006 千明孝一 松たか子, 大泉洋, 常盤貴子, ウエンツ瑛士, 今井美樹

 

11歳の平凡な少年ワタルは、廃墟ビルの中でクールな転校生ミツルが不思議な扉を開けて中に入っていくのを目撃する。扉の向こうへ行けば、一つだけ願いが叶うのだとミツルはいう。そんな折、ワタルの父が女性との間に子供を作って失踪し、母は心労で倒れる。家族を再生させるべく、ワタルはその扉を開けるのだが…。

宮部みゆきさんは読んだことがない。 「はじめての文学」という本を書店で見かけて、村上春樹氏などといっしょに並んでいたので、なんかすごい人っぽい?と思って、そういえばこの映画がイイというのを思い出したので観ることに。

ファンタジーど真ん中。CGバリバリのワーナーマイカルのアニメって感じ。映像はすごい。んで、今流行りのヘタレな主人公。けど、なんか世界がチャチなんだよなぁ~。

こういうファンタジーって画面には映っていない世界全体をどこまでイメージさせられるかが重要だと思うけど、主人公が歩いている場所だけセットで作られているような感じ。宮崎アニメって世界が実在するような気がするんだ。この違いはなんだろう。

とにかく宮部さんの本は何か一冊読まないと。

世界でいちばん不運で幸せな私

2005

 

幼いころ始めた二人のゲーム。そのゲームのために二人は互いの思いを伝えられない。屈折したラブストーリー?

映像はアメリのように豪華でスゴイけど、登場人物に感情移入ができずストーリーはどうもシックリこない。ラストも分かるようなわからない感じ。突然、抽象的になる。アメリもダメだったけど、これも合わず。ちょっと移民とかの問題が入っているっぽい。

リプリー

2000 アンソニー・ミンゲラ マット・デイモン, マット・デイモン

 

青年リプリーは、イタリアで遊び暮らす御曹司の息子ディッキーに取り入り、贅沢な生活を満喫する。けれど、その暮らしは長続きしなかった。人間の欲望を描いたサスペンスタッチの作品。

「太陽がいっぱい」のリメイクではなかった。こんなテイストだっけ?という感じ。アラン・ドロンのイメージが強いのか、マットデイモンが気持ち悪すぎて、最後まで見てない(汗)けど一応メモ。

ペギー・スーの結婚

1998 フランシス・フォード・コッポラ

 

高校時代の人気者の夫と結婚したペギースー。けれど今では別居状態。ハイスクールの同窓会に出席した折りに、その席上で突然倒れ、気が付いたら身も心もハイスクール時代へと戻っていた。もし人生が変えられるのであれば。何が自分にとって大切だったのか。熟年離婚をテーマにしたファンタジー。

特にひっかかることはなかった。選択を変えても人生は変わらない。自分を変えないと。つまり、いつでも人生は変えられるけど、自分を変えるのはいと難しい。

卍 まんじ

2002 横山博人 樋口可南子, 樋口可南子, 高瀬春奈, 原田芳雄, 小山明子

 

谷崎潤一郎の卍を映像化。夫婦の中に一人の女性が入りこみ、奇妙な三角関係になる。

原作を読んでいない。やっぱり官能を映像化するのって難しいのかな。映像はいくつか効果的なものがあった。海のシーンとお墓のシーンは目に焼きついている。

谷崎潤一郎は文学全集に納められていた何作かを読んで「この人おかしい」と思ったけど、これも原作読まないとダメだ。

兜王ビートル

2006 河崎実 兜王ビートル, 兜王ビートル, 斎藤工, 中川翔子, 大原かおり

 

外宇宙の悪の集団に地球が攻め込まれる。謎のプロレスラー、兜王ビートルが忽然と現れ、悪の集団に立ち向かう。プロレス記者が謎のヒーローに迫るが、そこには悲劇のストーリーがあったのだった…。

って、何、まじめに書いてんだ、オレ。しょこたんブログを見始めたころ、たまたま出演しているものを見つけたもの。子供向きじゃないし、大人向きでもないし、プロレスファンが見るとも思えないし…。これは誰が見るのだろうか。けど期待度-100だったので意外に楽しめた。

ZOO

2005

 

乙一氏の小説を映画がしたもの(…らしい)
『カザリとヨーコ』
『Seven Rooms』
『SO-Far』
『陽だまりの詩』
『ZOO』
(↑他の人のレビューのコピペ)

自分を愛せない(だろう)母親の娘への虐待を描いた『カザリとヨーコ』と、人間が滅びた後の牧歌的な世界をCGで描いた『陽だまりの詩』がストーリー的にも映像センス的にも好き。あ、陽だまりの詩は挿入歌がカッコイイんだ。散文的で透明感のある旋律。調べよう。タイトルバックとかのセンスはすごいものがあるけど、特にお勧めはしません。