センス・オブ・ワンダー

1996 新潮社 レイチェル・カーソン, 上遠 恵子

 

子供といっしょに自然を感じて、未知なる物に心ときめかす感性を育もう、というレイチェル・カーソンからのメッセージ。

写真を途中で変更しているようだけど、内容とあっていなかったのが気になった。つか、メイン州行きたい。いや、メイン州行きたい。あと、メイン州行きたい。

女系家族〈下〉

2002 新潮社 山崎 豊子

老舗矢島屋は娘が養子婿をとり四代も続いている女系家族。そこで四代目がなくなったことで相続争いが起こる。三姉妹と番頭が繰り広げる骨肉の争いを描いた小説。

山林の所有権の話は勉強になった。

世界経済を破綻させる23の嘘

ハジュン・チャン 徳間書店 2010年11月19日

 

「史上最もウイットに富む経済学者ジョン・ケネス・ガルブレイスはかつて『経済学は経済学者の就職口として大いに役立っている』と言った。もちろんこれは誇張ではあるが、当たらずとも遠からず、ではないだろうか。経済学者というのはどうやら、現実世界の経済運営にはあまり適していないようだ。
いや、実際にはそれどころではない。経済学が現実の経済をすっかり害してしまう場合もある、と考えざるを得ない理由がいろいろあるのだ。」

ケンブリッジ大学で経済を教えるハジュン・チャン氏による自由市場資本主義への批判。23のテーマに分けて、難しい数字などはほとんど登場せず例をとり分かりやすく説明されている。

全体的に自分が感じている方向と一致していて読んでいて気持ちよかった。インターネットのインパクトを通信速度だけで比較しているところは少しいただけなかった。それでもインターネットは洗濯機よりも社会的なインパクトが低いというのは納得。マイクロクレジットの裏や失敗は知らなかったため、勉強になった。

物理学では一神教徒がビッグバンを証明するためにいろいろな仮説と理論をこねくり回しても、ほとんど無害だけど、経済学では経済学者が自分の信念から出てきた仮説や理論を適用する場所があるから問題なんだろうか。

特に良かった点は著者が韓国人なので、知らなかった韓国の状況は描かれていたこと。
―民族浄化をしたルワンダは民族的・言語的に韓国に近い。
―世界に投資対象と見なされなかったPOSCO。
―LGは望んでいた繊維産業への参入を政府に阻まれ、強制的に電線産業に参入させられた。
―韓国政府は現代グループに凄まじい圧力をかけて造船所を作らせた。
―韓国の労働市場は柔軟性が高すぎるため、成績優秀者の80%が医学部を進学を望んでいた。
―韓国人は「中国人より儒者」「ロシア人より共産主義」「日本人より国家資本主義」そして現在「アメリカ人より新自由主義」

韓国が極に走ってしまうという傾向があるのは、なんか日頃から感じるところ。とりあえず国家がつぶれないようにハジュン・チャン氏にがんばってもらいたい。

青雲の彼方

樋口 靖明 ブイツーソリューション 2008年1月30日

 

ローマに復讐を誓ったハンニバルとカルタゴの盛衰の物語。

塩野さんのハンニバル戦記で、ハンニバルが好きになったが、この本ではどちらかというと嫌いになった。物語としてもハンニバルという人物を深く掘り下げているわけでもないように感じた。

赤ちゃんがピタリ泣きやむ魔法のスイッチ

2003 講談社 ハーヴェイ・カープ, 土屋 京子

 

赤ちゃんは他の動物よりも3ヶ月早く生まれてくるために、泣くことがある。という観点から著者が提案する泣き止ませるための5つの方法。科学と言い伝えの両方をバランスよく取り入れていて説明されている。

おくるみは台湾ではデフォルトで巻かれていたので、普通なものかと思っていたら日本ではあまりない習慣らしい。台湾はガンガンにクーラーをかけているから多少くるんでも大丈夫なのかもしれない。子宮の中はうるさいらしいけど、初めて測定したのが日本人というのも面白かった。著者は男性というのも興味深い。

夜露死苦現代詩

2006 新潮社 都築 響一

 

世の中の片隅に埋もれている言葉や詩を取り上げて論じている。老人ホームでの老人の独り言からエミネムまで幅広い。

中国語教室の本棚にあったので「なんじゃこれ?」と借りて読んだが、予想外におもしろかった。

始めよう。瞑想―15分でできるココロとアタマのストレッチ (知恵の森文庫 t ほ 2-1)

2007 光文社 宝彩 有菜

 

瞑想の方法、効能などを初心者向けに説明した書籍。

ずっと前から(たぶん脳内革命か何かで知った)瞑想をしたかった。いまさらだけど本を買ってみた。本のとおりにやってみても難しい。スポーツと同じようにトレーニングが必要だと思う。