パラレルワールド・ラブストーリー

1998 講談社 東野 圭吾

 

通勤途中に会う女性に想いをよせるようになった崇史。けれど彼女は毎日、手の届かないガラスの向こうにいるのだった。脳研究の最先端の研究所に勤める崇史と、同僚で親友そしてライバルの智彦。その智彦が恋人として紹介した麻由子。彼女はガラスの向こうにいた女性だった。“1年前”と“現在”が交互に語られ、数々の謎が徐々に明らかになっていく。崇史は真実にたどり着けるのか?ラブストーリーも入ったSFミステリー。

同じように過去と現在が同時進行する「アヒル…」がどのカードが“ババ”なのか分からない“ジジ抜き”なら、この作品は“ババ抜き”である。明らかな矛盾点や不審点があり、数々の伏線により、ジョーカーに近づいていく。グイグイと読まされてしまった。

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