らくだの涙

2005

 

モンゴルの実際の家族にスポットを当てたドキュメンタリー。ラクダをめぐる物語。

まさかこのストーリーの流れで泣くとは思わなかったけど、歌のシーンで涙が出てきてしまった。もともとホーミーとか民俗音楽は好きだけど、シンプルな音楽は心の奥まで簡単に響くような気がした。日常の描写も多いけど、生活の中にある自然への畏怖が、新鮮に見えてしまった。らくだってほんとにやさしいかもしれないと思った。

最後の恋のはじめ方 (UMD Video)

2005

 

恋を演出することを仕事としているヒッチ。クライアントの恋をいくつも成功させている。が、自分が恋に直面すると、逆にクライアントから恋とは何かを教えられる。

助演の男性がめっちゃかわいい。必死で一途で屈託のない恋した男性を好演している。濡れ場なし家族で楽しめるラブコメディ。…なんのキャッチフレーズやねん、、、汗

ほえる犬は噛まない

2004

 

団地に住む大学院生と妊娠している妻。団地の管理をしている事務所に勤めて、日々悶々としている若い女性。そして数匹のかわいいワンちゃんたち。混沌としたストーリーの中でそれぞれの日常がシュールに描かれる。

「実験的な作品」というフレーズに惹かれて見たが、期待を裏切らない内容。内容も映像もいい感じです。

死ぬまでにしたい10のこと

2004

 

主人公は23歳。普通に生きてきた。小さな娘が二人。夫と慎ましく仲むつまじく暮らしている。そこで余命3ヶ月の宣告。彼女は自分の残りの人生と、自分のいなくなった後の世界のために、着実に行動していく。

前から気になっていたが典型的な話だったらイヤだったから避けていたが、思い切って借りてみた。主人公が若いにもかかわらず子供がいるという設定だったので良かった。主人公のかしこそうな感じが確実に役を表現していた。助演の女性も洗練されて理知的な美しさで演技がよかった。全体的に役者が良かった。

ストーリーはゆっくりと心地よく流れていくが、中でも夫と主人公のラブラブな台詞がよかった。”Do you sing to me?”とかハッとした。さまざまな愛にあふれている映画だったと思う。

フレンチなしあわせのみつけ方

2005

 

結婚って何?みたいな映画。どちらかといえば3人の男の視点から結婚を捕らえた映画。

フランス映画だからまあこんな雰囲気かな~と思っていたけど、途中にフランス在住の世界一セクシーな男性が登場した。ファンとしてはうれしいけど、彼がいるとメルヘンになってしまう。存在感ありすぎで相変わらずデストロイヤーだ。

イン・ザ・プール

2005 三木聡 松尾スズキ, 松尾スズキ, オダギリジョー, 田辺誠一, MAIKO

 

現代のストレスから精神が病んだ三人の病人が松尾スズキふんする精神科医にかかるという話。

ちょっとメルヘンなお笑いというところでは波長が合わなかった…。むしろ現実にはないのだろうけど出てきなような病気ほどではない程度に、誰しも少なからず異常な行動をしているかもしれないと、ちょっと考えた。原作は読んでみたい。

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版

2005 ウォルター・サレス ガエル・ガルシア・ベルナル, ガエル・ガルシア・ベルナル, ロドリゴ・デ・ラ・セルナ, ミア・マエストロ

 

キューバの革命の一翼を担ったチェ・ゲバラの若き日に実際にしたと言われている南米放浪旅行を描いた作品。裕福な家に生まれた純粋な彼がした行き当たりバッタリの貧乏旅行が、結果的に彼を革命の使徒に変える。

まず映像が素晴らしかった。エピソードは少し貧弱な感じもする。主人公がかっこよかった。どうも多国語を話せるらしい。前半と後半の表情が違っている。うまい。助演の男優は実はゲバラと血縁関係があるらしい。

たぶん感受性の強かったのだろうゲバラ氏はこの旅行をしなくても強い問題意識を持つようになったのだと思う。それにしても南米の広い空の下をバイクで走りたい。ペルーで列車に乗り、山間の広大な草原を抜ける時に、遠くから犬が列車に走り寄って、うれしそうに併走していた光景を思い出す。何故か昔から南米にあこがれる。

1980

2004 ともさかりえ

 

1980年を舞台にした3人姉妹がくりひろげるドタバタコメディ。

あまり期待をしていなかったが、思いのほかに笑える部分が随所にあった。セットとかはちゃんと1980していたのではないかな。あの電話ほしい。犬山犬子さんの雰囲気と演技が良かった。3人それぞれ問題を抱えているが、蒼井優さんのために用意されたエピソードはちょっと他に比べるとイマイチだったのではないかな。

害虫 スペシャル・エディション

2002 塩田明彦 宮崎あおい

 

壊れた現実。それでも少女は生きていかなくてはならない。

すごい。状況の描画がうまいっていうかカメラアングルやカットが絶妙。屋上で二人が迷路のような鉄骨?の上を歩くシーンは好き。終わり方もいい。原作を読んでみたい。

宮崎あおいはこの映画ではよかったが、あの屈託のない笑顔は幸せすぎる気がした。蒼井優はちょっとダメな感じだった…。