月光の囁き ディレクターズカット版

2003 塩田明彦 水橋研二, 水橋研二, つぐみ, 草野康太, 関野吉記, 井上晴美

 

さわやかな情景の中で一組の男女の高校生がおりなす“気持ち悪い”学園青春映画。

原作があるようだったが内容がすごい。内容とは対照的に映像が爽やかなのは独特の演出なのだろうか…。感情移入は難しい。問題作であることは間違いない。谷崎潤一郎の世界か?

七子と七生~姉と弟になれる日~

2005 蒼井優, 蒼井優, 知念侑李, 石田えり, 野村真美, 辻本祐樹

 

他界した父。母と娘の家庭に、異母兄弟の弟を引き取る。日々に閉塞感を感じている娘に新しい風を吹き込む。

蒼井優さん目当てで期待はしていなかったが、意外に面白く、ちょっと感動してしまった。

偶然にも最悪な少年

2004 グ・スーヨン, 具光然, 市原隼人, 中島美嘉, 池内博之, 矢沢心, 蒼井優, 柄本佑, 岡田義徳 グ・スーヨン

 

ちょっとナイーブでいっちゃっている在日韓国人の主人公のロードムービー。かな?

主人公の市原君がカワユス。ちょっとチックが入っているような演技もGOODだった。中島さんの演技はナナと同じだったw。蒼井さん目当てで期待はしていなかったけど、意外に面白かったというか良かった。

ユリイカ(EUREKA)

2002 青山真治 役所広司

 

壮絶な体験をした兄弟と沢井が再び出会い、共同生活をはじめる。沢井はなんとか兄弟を救おうとする。

日常の中の根本的な価値を破壊された人たちがそれに向き合って、それぞれの道を探していく物語。最終的には新たにスタートに立てたのだと思う。

モノクロームの映像が素晴らしい。1カット1カットを額に飾りたい。北九州の自然の描写が美しかった。役所さんは天才。他のキャストも素晴らしい。台詞は少ないが脚本も腹立つくらいイイ。

日本人とは何か

1976 講談社 加藤 周一

 

はじめは芸術の話から始まり、戦争、天皇制まで話は及ぶ。“西洋”を強く意識した比較論であったと感じた。

第二次世界大戦についても私たちが知らされているように国民が軍部にだまされて踊ってしまった、というようなことは一方ではあったが、知識層はその無謀さをよく理解していて、それを止められなかったとの記述には驚いた。現在も同じことが起こっているのではないか。

らくだの涙

2005

 

モンゴルの実際の家族にスポットを当てたドキュメンタリー。ラクダをめぐる物語。

まさかこのストーリーの流れで泣くとは思わなかったけど、歌のシーンで涙が出てきてしまった。もともとホーミーとか民俗音楽は好きだけど、シンプルな音楽は心の奥まで簡単に響くような気がした。日常の描写も多いけど、生活の中にある自然への畏怖が、新鮮に見えてしまった。らくだってほんとにやさしいかもしれないと思った。

最後の恋のはじめ方 (UMD Video)

2005

 

恋を演出することを仕事としているヒッチ。クライアントの恋をいくつも成功させている。が、自分が恋に直面すると、逆にクライアントから恋とは何かを教えられる。

助演の男性がめっちゃかわいい。必死で一途で屈託のない恋した男性を好演している。濡れ場なし家族で楽しめるラブコメディ。…なんのキャッチフレーズやねん、、、汗

ほえる犬は噛まない

2004

 

団地に住む大学院生と妊娠している妻。団地の管理をしている事務所に勤めて、日々悶々としている若い女性。そして数匹のかわいいワンちゃんたち。混沌としたストーリーの中でそれぞれの日常がシュールに描かれる。

「実験的な作品」というフレーズに惹かれて見たが、期待を裏切らない内容。内容も映像もいい感じです。

死ぬまでにしたい10のこと

2004

 

主人公は23歳。普通に生きてきた。小さな娘が二人。夫と慎ましく仲むつまじく暮らしている。そこで余命3ヶ月の宣告。彼女は自分の残りの人生と、自分のいなくなった後の世界のために、着実に行動していく。

前から気になっていたが典型的な話だったらイヤだったから避けていたが、思い切って借りてみた。主人公が若いにもかかわらず子供がいるという設定だったので良かった。主人公のかしこそうな感じが確実に役を表現していた。助演の女性も洗練されて理知的な美しさで演技がよかった。全体的に役者が良かった。

ストーリーはゆっくりと心地よく流れていくが、中でも夫と主人公のラブラブな台詞がよかった。”Do you sing to me?”とかハッとした。さまざまな愛にあふれている映画だったと思う。

フレンチなしあわせのみつけ方

2005

 

結婚って何?みたいな映画。どちらかといえば3人の男の視点から結婚を捕らえた映画。

フランス映画だからまあこんな雰囲気かな~と思っていたけど、途中にフランス在住の世界一セクシーな男性が登場した。ファンとしてはうれしいけど、彼がいるとメルヘンになってしまう。存在感ありすぎで相変わらずデストロイヤーだ。