2000 集英社 サミュエル・P. ハンチントン, Samuel P. Huntington, 鈴木 主税
冷戦後の世界のありようを描いた「文明の衝突」のダイジェスト版みたいな書籍。終わりかけた西欧の価値観は今まで栄えては衰退した数ある文化の中の一つでしかなく、今後は文化を軸とした多極的な世界になると。CGを使った直感的な図が掲げられているのが特徴。
いつだかに買ったのでいちおうサラっと読んでおいた。意外に日本が語られていない。日本は第二次世界大戦意外は歴史的に適切と思われる強国と同盟を保ってきたので、次は誰と同盟を結ぶか?が主要な問題だ。
『答えは明確になりつつある。「口に出して公言したり、了解を示してはいないが、まだ北京が国際的にかなり孤立していた1992年に、日本の天皇が中国を訪問したのは意義深いことだ」』
天皇の方が外交をしているのはどういうことよ?君主だから?政権はコロコロと変わるから、外交は天皇がした方がいいの?もしかして歴史的に天皇が外交をしていたから日本の政治は外交が弱いの?とか思った。