ヴィタール スタンダード・エディション

2005 塚本晋也 浅野忠信, 浅野忠信, 柄本奈美, KIKI, 岸部一徳, 國村隼, 串田和美

 

記憶を失った博史。医学書に興味を持って医学を目指す。そこで解剖の授業で解剖することになったのはいっしょに事故にあった恋人であることに気づく。そのうち別の世界で恋人に会えるようになる。

解剖という切り口で恋愛などを絡めていくという奇異な状況だが、すごいよかった。散文的でときに前衛的な映像も美しいし、数少ない台詞も心に響いた。

酔っ払ってたのか、1時間しか寝ていなかったからなのか、タイミングがあったのか、どっぷりといっちゃって、生きるとか死ぬとか、出会うとか別れるとか考えた。自分に笑いかけてくれる人が、自分が、死ぬ存在だということをよく忘れる。二度と再び人生が交わることのない、あの人にかけた最後の言葉はなんだったか。笑顔だったか。泣いていたか。最高の時間を共有できたか。何か与えることができていたか。自分はベストを尽くしていたか。笑顔はいつかなくなるんだ。笑顔はいつか消えるんだ。って酔っ払ってるなぁ~www